雨、キミを連れて

(とつぜんふりだしたあめつちけむりをあげて)

突然降り出した雨 土煙をあげて

(このまちにおちてきたごうごうおとたて)

この街に落ちてきた ごうごう 音立て

(かさをもたぬひとたちはぬれきそう)

傘を持たぬ人たちは 濡れ競う

(せいじゃのむれふたりながめてたんだ)

生者の群れ 二人眺めてたんだ

(あてもなくどこゆく)

当てもなく 何処行く？

(とほうにくれるせかいのすみっこ)

途方にくれる世界の隅っこ

(ちいさなとんねるにとじこもって)

小さなトンネルに閉じこもって

(ついたためいきあくびでこたえる)

ついたため息 あくびで答える

(きみのてをつよくぎゅっとにぎった)

キミの手を強くぎゅっと握った

(せかいはものくろのままはしるおおつぶのあめじめんをたたく)

世界はモノクロのまま走る 大粒の雨 地面を叩く

(あたりまえのことばがほしくってわからずやきみはおくびょうもの)

当たり前の言葉が欲しくって わからずや キミは臆病者

(わたしのきもちなんかしらないで)

私の気持ちなんか知らないで

(もっとつよくそのてでにぎりしめて)

もっと強く その手で握りしめて

(ゆるくつないだこのてふりやまないこのあめ)

ゆるく繋いだこの手 降り止まないこの雨

(とほうにくれたふたりちいさなこのとんねる)

途方にくれた二人 小さなこのトンネル

(きみのかおをみあげてみつけたこのかんじょう)

キミの顔を見上げて 見つけたこの感情

(たよりなくてあたたかいとおくでとどろくかみなりが)

頼りなくて温かい 遠くで轟く雷が

(きみのてをつよくぎゅっとさせた)

キミの手を強くぎゅっとさせた

(せかいはものくろのままはしるおおつぶのあめじめんをたたく)

世界はモノクロのまま走る 大粒の雨 地面を叩く

(あたりまえがあんがいとおくってわからずやきみはおくびょうもの)

当たり前が案外遠くって わからずや キミは臆病者

(わたしのきもちなんかしらないで)

私の気持ちなんか知らないで

(そのてはにぎれるのににぎれるのに)

その手は握れるのに 握れるのに

(せかいがものくろのままはしるおおつぶのあめじめんをたたく)

世界がモノクロのまま走る 大粒の雨 地面を叩く

(ましてくはげしさふたりぼっち)

増してく激しさ 二人ぼっち

(ことばさがしまたためいきをついた)

言葉探し またため息をついた

(わからずやきみはおくびょうもの)

わからずや キミは臆病者

(わたしのきもちなんかしらないで)

私の気持ちなんか知らないで

(もっとつよくそのてでにぎりしめて)

もっと強く その手で握りしめて

(せかいはものくろのままはしるおおつぶのあめじめんをたたく)

世界はモノクロのまま走る 大粒の雨 地面を叩く

(あたりまえのことばがほしくってわからずやきみはおくびょうもの)

当たり前の言葉が欲しくって わからずや キミは臆病者

(わたしのきもちなんかしらないで)

私の気持ちなんか知らないで

(もっとつよくそのてでにぎりしめて)

もっと強く その手で握りしめて

(そのてでもっとにぎりしめてよ)

その手でもっと握りしめてよ