エイプリルフールの雨／傘村トータ

(きっとだいじょうぶもうすぐはれるよ)

「きっと大丈夫もうすぐ晴れるよ」

(さきのことなんてわからないのに)

先のことなんてわからないのに

(あなたがはじめてこえをだして)

あなたが初めて声を出して

(ぼくのそでにぎってなくものだから)

僕の袖握って泣くものだから

(きずつけまいとえらんだことば)

傷つけまいと選んだ言葉

(たとえうそとなったとしても)

たとえ嘘となったとしても

(さびついたこころにとどくのなら)

錆びついた心に届くのなら

(もうぼくはうそつきでもいい)

もう僕は嘘つきでもいい

(ふらせせかいにうそのあめを)

降らせ世界に嘘の雨を

(なみだもわからなくしてしまえ)

涙も分からなくしてしまえ

(うそをついてゆるされるひもある)

嘘をついて許される日もある

(ひとをしあわせにできるのなら)

人を幸せにできるのなら

(きっとだいじょうぶもうすぐはれるよ)

「きっと大丈夫もうすぐ晴れるよ」

(さきのことなんてわからないけど)

先のことなんてわからないけど

(あなたがはじめてかおをおおって)

あなたが初めて顔を覆って

(ぼくのめのまえでなくものだから)

僕の目の前で泣くものだから

(きずつけまいとえらんだことば)

傷つけまいと選んだ言葉

(たとえぼくのこころがいたんでも)

たとえ僕の心が痛んでも

(こおりついたこころをとかすなら)

凍り付いた心を溶かすなら

(もうぼくはうそつきでもいい)

もう僕は嘘つきでもいい

(ふらせせかいにうそのあめを)

降らせ世界に嘘の雨を

(なみだもわからなくしてしまえ)

涙も分からなくしてしまえ

(ついたうそがあいされることもある)

ついた嘘が愛されることもある

(ひとをえがおにできるのならば)

人を笑顔にできるのならば

(いつもありがとうこれはほんとう)

「いつもありがとう」これは本当

(おこってないよこれはちょっとうそ)

「怒ってないよ」これはちょっと嘘

(しんぱいしないでこれもすこしうそ)

「心配しないで」これも少し嘘

(だいすきだよこれこそほんとう)

「大好きだよ」これこそ本当

(ふらせせかいにうそのあめを)

降らせ世界に嘘の雨を

(おえつもあまおとでけしさってくれ)

嗚咽も雨音で消し去ってくれ

(もうなかないよそんなうそを)

「もう泣かないよ」そんな嘘を

(あなたにつかせたぼくをゆるして)

あなたにつかせた僕を許して

(うそのかずだけほんとうがあるなら)

嘘の数だけ本当があるなら

(ほんとうのかずだけしあわせはあるかな)

本当の数だけ幸せはあるかな

(ゆるしゆるされたすけあって)

許し許され助け合って

(おぎないあっていきていく)

補いあって生きていく

(うそだらけのせかいだとしても)

嘘だらけの世界だとしても

(わらってゆるせるきょうがいとおしい)

笑って許せる今日が愛おしい