冥路

(ひかれるめいによってさ)

惹かれる迷に酔ってさ

(えつにひたるのは)

悦に浸るのは

(もうふじゆうだあとにはもどれない)

もう不自由だ後には戻れない

(かんきょうによるたさつがおうこうしても)

環境による他殺が横行しても

(とうぜんのこうがいだとそむけてた)

当然の公害だと背けてた

(でんしのかいじょとざすみち)

電子の解除閉ざす道

(かんしょうくりかえしたそうきたがいなきょうだって)

感傷繰り返したそう汚害な今日だって

(ふきぬけすじをつたうくうきが)

吹き抜け筋を伝う空気が

(いたいいたいいたいのに)

痛い痛い痛いのに

(ぼくらおわらないさきへふみだしたそんなうた)

僕ら終わらない先へ踏み出した損な歌

(もくしふかのうなかわーど)

目視不可能なカワード

(１３だんめゆらいだあしをつぶしつぶしはげんでる)

13段目揺らいだ脚を潰し潰し励んでる

(かたていっぱいのしろいたこうかんをまるかじりのうにきす)

片手いっぱいの白い多幸感を丸かじり脳に帰す

(あやふやのもとをにがいみずでとかしくだにすてた)

あやふやの素を苦い水で溶かし管に捨てた

(むせぶこえにさそわれたとしても)

咽ぶ声に誘われたとしても

(うしなうことはないようにとりっしてた)

失う事は無いようにと律してた

(じゃばらをすべりめをこらした)

蛇腹を滑り目を凝らした

(きをてらうよるにかおなしのじょうちょやぶり)

奇を衒う夜に顔無しの情緒破り

(かきたてるのうないこうそうは)

掻き立てる脳内構想は

(いらないいらないいらないのに)

要らない要らない要らないのに

(ここでいきもたえだえに)

此処で息も絶え絶えに

(にげまどうにはすこしはやすぎはしないかい)

逃げ惑うには少し早すぎはしないかい？

(かんかくのないくうかんいじょうあたまあたまかきむしる)

感覚の無い空間異常頭頭掻き毟る

(おわらないさきへ)

終わらない先へ

(ふみだしたそんたくがそっとうすんぜんなかわーど)

踏み出した忖度が卒倒寸前なカワード

(いまなんだんめゆらいだそこがきしみきしみくずれていった)

今何段目？揺らいだ底が軋み軋み崩れていった

(あしをすくわれてふかくおちていく)

足を掬われて深く堕ちていく

(ぼくのせいなのかぼくがおかした)

僕の所為なのか僕が侵した

(だれもしりえないそのさきをしっている)

誰も知り得ないその先を知っている