自由のための不自由

(うつろのなかかすんでいくきずきあげてきたもの)

虚ろの中霞んでいく　築き上げてきたもの

(きかいてきなひびにあしをとられまだまえにすすめずたちつくす)

機械的な日々に足を取られ　まだ前に進めず立ち尽くす

(めかくししたままでもかざあなひろがってく)

目隠ししたままでも　風穴広がってく

(いきつぎさえもできないすぴーどにひとりおきざりにされたまま)

息継ぎさえも出来ないスピードに一人置き去りにされたまま

(だけどほんとうのことぼくはしっている)

だけど本当のこと僕は知っている

(すべてをだれかのせいにしてにげつづけたことを)

全てを誰かのせいにして　逃げ続けたことを

(ぎせいにしたあおいとりかごからとびたち)

犠牲にした青い鳥　籠から飛び立ち

(みおろしてぼくのことあざわらう)

見下ろして僕の事あざ笑う

(じゆうはふたしかなものではなくて)

自由は不確かなものではなくて

(このてでつかめるものとしんじてみよう)

この手で掴めるものと　信じてみよう

(いびつなはこのなかぼくはなにをいれたっけ)

歪なハコの中　僕は何を入れたっけ？

(あきるほどにまわりまわされはいたてきなかんじょうをおしころした)

飽きるほどに廻り廻され　排他的な感情を押し殺した

(りんとさくはなたちもいずれはかれちってく)

凛と咲く花たちも　いずれは枯れ散ってく

(げんじつのひかりはようしゃなどなくぼくたちのいばしょさえうばう)

ゲンジツの光は容赦などなく　僕たちの居場所さえ奪う

(こんじきのそらをまうゆめははかなくて)

金色の空を舞う　夢は儚くて

(むいみなかちかんおしつけてぼくのじゃまする)

無意味な価値観　押し付けて僕の邪魔する

(なくすゆうきももたずにだれをすくえるの)

失くす勇気も持たずに　誰を救えるの？

(ひきがねゆびをあてしぼりこむ)

引き金　指を当て　絞り込む

(きみのめそらしたいまのぼくには)

君の目逸らした　今の僕には

(あいするしかくさえなくてことばのみこんだ)

愛する資格さえなくて　言葉飲み込んだ

(ぎせいにしたあおいとりかごからとびたち)

犠牲にした青い鳥　籠から飛び立ち

(みおろしてぼくのことあざわらう)

見下ろして僕の事あざ笑う

(じゆうはふたしかなものではなくて)

自由は不確かなものではなくて

(このてでつかめるはずと)

この手で掴めるはずと

(きづいたんだながしたなみだはすべて)

気付いたんだ流した涙は全て

(あしたへつながるはしとなる)

明日へつながる橋となる

(しかいにひろがるこのげんじつを)

視界に広がる　このゲンジツを

(こわしてそのつばさでおおぞらかけてく)

壊して　その翼で　大空翔けてく

(ざんこくでうつくしいいとしきせかい)

残酷で美しい愛しき世界