流星

(ばすがとまったけはいにきづき)

バスが止まった気配に気づき

(そっとまぶたをあけてみると)

そっとまぶたをあけてみると

(ここはさんちょうのさーびすえりあ)

ここは山頂のサービスエリア

(つぎのまちまであとなんびゃっきろ)

次の町まであと何百キロ

(ほこりまみれのちょうきょりとらっくが)

埃まみれの長距離トラックが

(はなさきならべるやみのなか)

鼻先ならべる闇の中

(じはんきのこーひーはあまったるいけど)

自販機のコーヒーは甘ったるいけど

(あたたまるならそれでいい)

暖まるならそれでいい

(どこまでいくのなにしているの)

どこまで行くの何しているの

(うたをうたっているんです)

歌を歌っているんです

(そうかい、おいらはうたはしらねえな)

そうかい、おいらは歌は知らねえな

(えんかじゃねえんだろう、そのなりじゃあな)

演歌じゃねえんだろう、そのなりじゃあな

(かがわにいがたおおさかみやぎひめじやまぐちそでがうら)

香川新潟大阪宮城姫路山口袖ケ浦

(ながれるほしよいつかさいごに)

流れる星よいつか最後に

(どこへたどりつこうというのだろうか)

どこへたどりつこうというのだろうか

(おいらはこれからきたのくにまで)

おいらはこれから北の国まで

(となりはこれからみなみまで)

となりはこれから南まで

(たよりがないのがよいたより)

便りがないのが良い便り

(どこかであうかもしれねえな)

どこかで会うかもしれねえな

(からだこわさずがんばってみなよ)

身体こわさずがんばってみなよ

(たまにはおやにもでんわしてやんな)

たまには親にも tel してやんな

(ふくくちぶえはすぷりんぐすてぃーん)

吹く口笛はスプリングスティーン

(あれはえんかだとおっちゃんはしんじてる)

あれは演歌だとおっちゃんは信じてる

(かがわにいがたおおさかみやぎひめじやまぐちそでがうら)

香川新潟大阪宮城姫路山口袖ケ浦

(ながれるほしよいつかさいごに)

流れる星よいつか最後に

(どこへたどりつこうというのだろうか)

どこへたどりつこうというのだろうか

(ちへいのはしからちへいのはしまで)

地平のはしから地平のはしまで

(みな、りゅうせいのひとはしり)

皆、流星のひと走り

(ほらりゅうせいがまたひとつ)

ほら流星がまたひとつ

(きみはねがいをいえたかい)

君は願いを言えたかい

(かがわにいがたおおさかみやぎひめじやまぐちそでがうら)

香川新潟大阪宮城姫路山口袖ケ浦

(ながれるほしよいつかさいごに)

流れる星よいつか最後に

(どこへたどりつこうというのだろうか)

どこへたどりつこうというのだろうか

(ながれるほしよいつかさいごに)

流れる星よいつか最後に

(どこへたどりつこうというのだろうか)

どこへたどりつこうというのだろうか