ダリアダリア

(うらぎられたしょうそうくびをしめるあいじょう)

裏切られた焦燥　首を絞める哀情

(そんなめでみないでよはきけがするわ)

そんな目で見ないでよ　吐き気がするわ

(にせもののこどもをえんじてあげる)

偽物の子供を演じてあげる

(あまいおかしとくちづけをどうぞ)

甘いお菓子と口づけをどうぞ

(ふかしんなふかしぎに)

不可侵な不可思議に

(おかしいとおかすつみ)

可笑しいと犯す罪

(なにもかもがうるさいばしょばかり)

何もかもが五月蝿い場所ばかり

(ねぇだりあだりあいっそこわしてよ)

ねぇダリア　ダリア　いっそ壊してよ

(あなたごのみのおもちゃになるから)

貴方好みのおもちゃになるから

(もういっさいがっさいぬいで)

もういっさいがっさい脱いで

(めちゃくちゃにしちゃって)

めちゃくちゃにしちゃって

(みじゅくなかじつめしあがれ)

未熟な果実　召し上がれ

(みがってなうそでいだきしめたって)

身勝手な嘘で抱きしめたって

(にどとあわないときめたって)

二度と会わないと決めたって

(いてつくのはひりつくのは)

凍てつくのは　ヒリつくのは

(どうせぼくのほう)

どうせ僕の方

(しばってよここでかぎしめちゃって)

縛ってよ此処でカギ閉めちゃって

(「にどとあやまらないでよ」って)

「二度と謝らないでよ」って

(ひれふすのはなきつくのは)

ひれ伏すのは　泣きつくのは

(やっぱぼくのほう)

やっぱ僕の方

(あまえたこねこでもつめもきばもあるの)

甘えた仔猫でも　爪も牙もあるの

(くびもとにつけたげるあかくさいたはな)

首元につけたげる　赤く咲いた花

(にせられただれかをえんじてあげる)

似せられた誰かを　演じてあげる

(あまいわなにとらわれかんじているの)

甘い罠に囚われ　感じているの

(ふかかいなふかのなか)

不可解な負荷の中

(ふかのうをねがうんでしょ？)

不可能を願うんでしょ？

(だれもかれもほしがるみつのばしょ)

誰も彼も欲しがる蜜の場所

(ねぇだりあだりあもっとこぼしてよ)

ねぇダリア　ダリア　もっと零してよ

(あなたごのみのいろをまとうから)

貴方好みの色を纏うから

(もういっさいがっさいぬいで)

もういっさいがっさい脱いで

(めちゃくちゃにしちゃって)

めちゃくちゃにしちゃって

(みかいなぼくをしつけてよ)

未開な僕を　躾けてよ

(ねぇだりあだりあいっそつれだして)

ねぇダリア　ダリア　いっそ連れ出して

(あなたごのみのいろにそまるから)

貴方好みの色に染まるから

(でもじっさいもんだいきっと)

でも実際問題きっと

(かごのなかのことり)

籠の中の小鳥

(みじゅくなはねじゃとべなくて)

未熟な羽根じゃ飛べなくて

(せまいそらであなたのなを)

狭い空で貴方の名を

(さけんでいる)

叫んでいる

(みがってなこいとわりきれなくて)

身勝手な恋と割り切れなくて

(これでさいごだときめたって)

これで最後だと決めたって

(あえただけでなけちゃうのは)

会えただけで　泣けちゃうのは

(どうせぼくだけ)

どうせ僕だけ