思い出だけではつらすぎる

(むずかしいことばであなたのいばしょを)

むずかしい言葉であなたの居場所を

(つげないでさがせないから)

告げないでさがせないから

(かぜのようにきょりをあめのようにときを)

風のように距離を雨のように時を

(わからせてよびよせて)

わからせて呼び寄せて

(めぐりあえるまでのふるいできごとなど)

めぐり会えるまでの古い出来事など

(わすれましょうなみのかなたへ)

忘れましょう波の彼方へ

(さまよったあしあとこごえきったなみだ)

さまよった足跡凍えきった涙

(ひきしおにまかせましょう)

引き潮にまかせましょう

(よりそえばぬくもりは)

寄り添えば温もりは

(どこにでもあるとおもえた)

どこにでもあると思えた

(なのにまぼろしは)

なのに幻は

(どこにでもあるとしったの)

どこにでもあると知ったの

(おもいでだけではつらすぎる)

思い出だけではつらすぎる

(ありえないまどはあかない)

ありえない窓は開かない

(ほんとうのかぎはただひとつ)

本当のかぎはただひとつ

(えいえんにあなたがもってる)

永遠にあなたが持ってる

(さまよったあしあとこごえきったなみだ)

さまよった足跡凍えきった涙

(ひきしおにまかせましょう)

引き潮にまかせましょう

(たいせつななにもかも)

大切な何もかも

(たやすくはさがせないのに)

たやすくはさがせないのに

(さむいにせものは)

寒いニセモノは

(どこにでもあるとしったの)

どこにでもあると知ったの

(おもいでだけではつらすぎる)

思い出だけではつらすぎる

(いますぐにだきしめていて)

今すぐに抱きしめていて

(ほんとうのかぎはただひとつ)

本当の鍵はただひとつ

(えいえんにあなたがもってる)

永遠にあなたが持ってる

(おそれをおぼえて)

怖れを覚えて

(おとなになりすぎて)

大人になりすぎて

(あとわずかつまさき)

あとわずか爪先

(ふみだせなくなりそうで)

踏み出せなくなりそうで

(おもいでだけではつらすぎる)

思い出だけではつらすぎる

(いますぐにだきしめていて)

今すぐに抱きしめていて

(ほんとうのかぎはただひとつ)

本当の鍵はただひとつ

(えいえんにあなたがもってる)

永遠にあなたが持ってる