空中分解

(ぼくからうまれてく)

僕から生まれてく

(みとめたくないこのすがたが)

認めたくないこの姿が

(さらにせいぎかざいにんか)

さらに正義か罪人か

(わからないのがいたみのいみ)

わからないのが痛みの意味

(なのにちりょうはむずかしい)

なのに治療は難しい

(なんびょうせんこくざんこくで)

難病宣告残酷で

(だからはなしてこころから)

だから離して心から

(ぼくはくうちゅうぶんかいはじめるわけさ)

僕は空中分解始めるわけさ

(そらにまいちるうでは)

空に舞い散る腕は

(なりふりかまわずおどりだす)

なりふり構わず踊り出す

(かげにかくれたあしは)

影に隠れた足は

(きをつかってさってちりばめてく)

気を遣ってさって散りばめてく

(あいしたきずは)

愛した傷は

(だれにもあいされることなく)

誰にも愛されることなく

(ぼくがきらいなこころが)

僕が嫌いな心が

(なにごとってきょうもわらいかけてく)

何事って今日も笑いかけてく

(どうけのちゃばんげき)

道化の茶番劇

(にがみをおぼえたむくなかこ)

苦みを憶えた無垢な過去

(さらにつよがるふりをして)

さらに強がるフリをして

(うそぬりもとくいなようです)

嘘塗りも得意なようです

(なのにかがみをわりながら)

なのに鏡を割りながら

(みみもふさいでさけぶだけの)

耳も塞いで叫ぶだけの

(よわいぼくからはがれてく)

弱い僕から剥がれてく

(きみはくうちゅうぶんかいはじめるわけさ)

君は空中分解始めるわけさ

(かこにとらわれものは)

過去に囚われ者は

(すくいをもとめてはきつづけ)

救いを求めて吐き続け

(わきあがったくろいどろどろの)

湧き上がった黒いドロドロの

(しこうなんてくらってはいあがってけ)

思考なんて喰らって這い上がってけ

(なまえもしらない)

名前も知らない

(だれかのことばにつぶされる)

誰かの言葉につぶされる

(ぼくのよわさをみつけて)

僕の弱さを見つけて

(なにごとってきょうもわらいかけてよ)

何事って今日も笑いかけてよ

(そらにまいちるうでは)

空に舞い散る腕は

(なりふりかまわずおどりだす)

なりふり構わず踊り出す

(かげにかくれたあしは)

影に隠れた足は

(きをつかってさってちりばめてく)

気を遣ってさって散りばめてく

(あいしたきずは)

愛した傷は

(だれにもあいされることなく)

誰にも愛されることなく

(ぼくがきらいなこころが)

僕が嫌いな心が

(なにごとってきょうもわらいかけてく)

何事って今日も笑いかけてく