不死鳥

(じんるいのはつめいきみはさいしんがたろぼっと)

人類の発明　君は最新型ロボット

(ぼくらとちがうのはただひとつ)

僕らと違うのはただひとつ

(そうきみはふじみなんだ)

そう君は不死身なんだ

(なつがはじまったとき)

夏が始まったとき

(ぼくときみはこいにおちたんだ)

僕と君は恋に落ちたんだ

(もしもわたしのこのいのちがかぎりある)

もしも私のこの命が限りある

(ものになることがいつかはできたのなら)

ものになることがいつかはできたのなら

(もういちどあなたをせいげんじかんないにみつけるわ)

もう一度あなたを制限時間内に見つけるわ

(そうしたらそれをきせきとよびたいの)

そうしたらそれを奇跡と呼びたいの

(ふしちょうよぼくにえいえんをあたえてください)

不死鳥よ僕に永遠を与えてください

(ぼくときみならなんにもこわくないから)

僕と君なら何にも怖くないから

(てんごくなんてきみがいないのならば)

天国なんて君がいないのならば

(ぼくはきみとえいえんになるから)

僕は君と永遠になるから

(かみさまのはつめいたんじょうするすべてのものには)

神様の発明　誕生するすべてのものには

(おわりをぷろぐらむ)

終わりをプログラム

(するというこのうちゅうのるーる)

するというこの宇宙のルール

(ろぼっとのかみはじんるいだから)

ロボットの神は人類だから

(てんごくなんかないのかなぁ)

天国なんかないのかなぁ

(もしもこのせいなるほしがふるよるが)

もしもこの聖なる星が降る夜が

(さいしょからそんざいしなかったのなら)

最初から存在しなかったのなら

(あのまっしろなせかいをあさとはよばないわ)

あの真っ白な世界を朝とは呼ばないわ

(おわりのないものなんて)

終わりのないものなんて

(さいしょからはじまりなんてないの)

最初から始まりなんて無いの

(ふしちょうよぼくにえいえんをあたえてください)

不死鳥よ僕に永遠を与えてください

(ぼくときみならほんとうにこわくないから)

僕と君なら本当に怖くないから

(じごくだろうときみがいないのならば)

地獄だろうと君がいないのならば

(ぼくはきみとえいえんになるから)

僕は君と永遠になるから

(しがくれるよにもうつくしいまほう)

死がくれる世にも美しい魔法

(いまをたいせつにすることができるまほう)

今を大切にすることができる魔法

(かみさまわたしにもしのまほうをかけて)

神様　私にも死の魔法をかけて

(えいえんなんていらないから)

永遠なんていらないから

(おわりがくれるいまをあいしたいの)

終わりがくれる今を愛したいの

(ふしちょうのようにうつくしいきみに)

不死鳥のように美しい君に

(いつかおわりがおとずれますようにと)

いつか終わりが訪れますようにと

(かたちあるものはいつかはこわれるから)

形あるものはいつかは壊れるから

(ぼくはきみのてをつよくつなぐんだ)

僕は君の手を強く繋ぐんだ

(ぼくらのそらを)

僕らの空を

(はなびがかざり)

花火が飾り

(なつがおわる)

夏が終わる