雨に歌う譚詩曲

(つめたいひかりのせさまようきおくのひよ)

冷たい光の瀬　さまよう記憶の日よ

(そらゆくあのうたはこころにほほえむよ)

空ゆく　あの詩は　こころに微笑むよ

(はるをゆめみたいくとしつきの)

春を夢見た　幾年月の

(あめがすすぐようにいつかかわした)

雨がすすぐように　（いつか交わした）

(ゆうさりはるかなごりのそらに)

夕さり遥か　名残の空に

(わすれないきみをさがした)

忘れない　君をさがした

(いきることそれだけをたしかめてる)

生きること　それだけを確かめてる

(いくつものみらいをぼくらは)

いくつもの未来を　(僕らは)

(あすへえがく)

明日へ描く

(ふりそそぐかなしみをうけとめたら)

降りそそぐ悲しみを受け止めたら

(あめあがりのにじをきぼうを)

雨上がりの虹を　(希望を)

(ねがいふりかえる)

願い　振り返る

(はじまるばらーどのかなでるそらのたかみ)

始まる譚詩曲(バラード)の奏でる空の高み

(ふたりのあのうたはいまもつづいてるよ)

ふたりのあの詩は　今も続いてるよ

(とおくかげみたがらすのむこう)

遠く影見た　ガラスの向こう

(あめにうつるひとみどうかこのまま)

雨に映る瞳　（どうかこのまま）

(まちつづけてたやくそくのひと)

待ち続けてた　約束の人

(よろこびとかなしみだいた)

喜びと　悲しみ抱いた

(ねがうものてにしてもゆるされない)

願う物　手にしても許されない

(ただきおくのなかにさよなら)

ただ記憶の中に　（さよなら）

(きざみこんで)

刻み込んで

(「どうかいまおもいでをすべてけして」)

「どうか今　思い出を全て消して」

(あめあがりのにじはいまでは)

雨上がりの虹は　（今では）

(もうみえないから)

もう見えないから

(あめにきえていく)

（雨に消えていく

(おだやかなけしきをあるいていた)

穏やかな景色を歩いていた

(なんどふりかえってもふりつづくあめは)

何度振り返っても　降り続く雨は

(あめはうたうようにささやくように)

雨は歌うように　囁くように

(ぼくらをしずかにつつみこむ)

僕達(ぼくら)を静かに　包み込む）

(はるをゆめみたいくとしつきの)

春を夢見た　幾年月の

(あめがすすぐようにいつかかわした)

雨がすすぐように　（いつか交わした）

(ゆうさりはるかなごりのそらに)

夕さり遥か　名残の空に

(わすれないきみをさがした)

忘れない　君をさがした

(いきることそれだけをもとめている)

生きること　それだけを　求めている

(たいせつなおもいをぼくらは)

大切な想いを　（僕らは）

(あすにつなぐ)

明日に繋ぐ

(ふりしきるあめのなかほほえんだら)

降りしきる雨の中　微笑んだら

(あめあがりのにじをきぼうを)

雨上がりの虹を　（希望を）

(ねがいふりかえる)

願い　振り返る

(いつまでもきみだけを)

いつまでも君だけを

(ふりそそぐかなしみを)

降りそそぐ悲しみを

(どうかいまおもいでを)

どうか今　想い出を

(あめにうたうあすを)

雨に歌う明日を

(わすれないあのときを)

忘れないあの時を

(わすれないあのうたを)

忘れないあの歌を

(わすれない)

忘れない