青春と青春と青春

(ゆめをみた)

夢を見た

(きみとこいするゆめを)

君と恋する夢を

(しおからいかぜがふくばしょでてをつないでさ)

塩辛い風が吹く場所で手を繋いでさ

(すなはまにあしがのまれすぎて)

砂浜に足がのまれすぎて

(まるでふたりはかけおちしておやからにげてるようだ)

まるで二人は駆け落ちして親から逃げてるようだ

(あつくるしいぼくとたのしいねってあせをぬぐうきみは)

暑苦しい僕と 楽しいねって汗を拭う君は

(しんきろうか)

蜃気楼か

(せいしゅんがなつかぜにのってきみをつれてきたんだろうな)

青春が夏風にのって君を連れてきたんだろうな

(かれーらいすのにおいなんかでだれかをいとおしくおもうなつに)

カレーライスの匂いなんかで誰かを愛おしく思う夏に

(こいをしたくなるんだろうな)

恋をしたくなるんだろうな

(きっとはなびとかきんぎょのせいだ)

きっと花火とか金魚のせいだ

(ああきょうもゆめをみる)

嗚呼 今日も夢を見る

(かきこうしゅうのゆううつさとはうらはらに)

夏期講習の憂鬱さとは裏腹に

(きみがすいみんぐすくーるのひたまにあえるうれしさがある)

君がスイミングスクールの日 たまに会える嬉しさがある

(でんしゃのなかこしをまるめてぶんこぼんをよむすがたがほんとうしんぴてきで)

電車の中 腰を丸めて文庫本を読む姿が本当神秘的で

(つりかわにぶらさがりたいきぶんさ)

つり革にぶら下がりたい気分さ

(なびかせるかみはきっとこのやわらかいうみとにあうだろうな)

なびかせる髪は きっとこのやわらかい海と似合うだろうな

(なつかぜがせいしゅんといっしょにきみをつれてきたんだろうか)

夏風が青春と一緒に君を連れて来たんだろうか

(のーすりーぶにぽにーてーるはぼくのくちさきがとんがってしまう)

ノースリーブにポニーテールは僕の口先がとんがってしまう

(なまぬるいあじのくうきがよりしんぞうをはやくはしらせて)

生ぬるい味の空気が より心臓を早く走らせて

(ああこれはこいさ)

嗚呼 これは恋さ

(せんぷうきのおとがどうもわからないけれどぼくをせかす)

扇風機の音が どうもわからないけれど僕をせかす

(あつすぎるこんくりーとにはなんどすきとかいてもじょうはつして)

熱すぎるコンクリートには何度好きと書いても蒸発して

(としょかんでほらちいさなこえではなしたりもしたいんだよな)

図書館でほら小さな声で話したりもしたいんだよな

(せいしゅんがなつかぜにのってきみをつれてきたんだろうな)

青春が夏風にのって君を連れてきたんだろうな

(かれーらいすのにおいなんかでだれかをいとおしくおもうなつに)

カレーライスの匂いなんかで誰かを愛おしく思う夏に

(こいをしたくなるんだろうな)

恋をしたくなるんだろうな

(きっとはなびとかきんぎょのせいだ)

きっと花火とか金魚のせいだ

(ああきょうもゆめをみる)

嗚呼 今日も夢を見る

(ああこれはこいさ)

嗚呼 これは恋さ