ガラスの仮面セリフ(速水真澄）

(なんてことだこのおれがはなたばだと)

なんてことだ　この俺が花束だと？

(いままでどんなじょせいにもはななどおくったことのないこのおれが)

いままでどんな女性にも花など贈ったことのないこの俺が！

(じぶんのいくみちはいやおうなくめのまえのいっぽんみちしかなかった)

自分の行く道は否応なく目の前の一本道しかなかった

(ほかにじぶんのいきるみちをさがすなどぼくにとってはざいあくにひとしいことだった)

他に自分の生きる道を探すなど僕にとっては罪悪に等しいことだった

(それでいいとおもっていたいままでは)

それでいいと思っていた　いままでは！

(だがなぜだそのかんがえがなぜいまになってためらわれる)

だがなぜだ！その考えがなぜ今になってためらわれる

(じぶんのじんせいをじぶんのおもうままにたとえどろにまみれてもがむしゃらにあゆんでみたい)

自分の人生を自分の思うままにたとえ泥にまみれてもがむしゃらに歩んでみたい

(あのしょうじょじぶんのえらんだみちをいじらしいくらいひっしにいきている)

あの少女　自分の選んだ道をいじらしいくらい必死に生きている

(なぜかひかれる)

なぜか惹かれる

(へいぼんなただのしょうじょですよただしそこしれぬかのうせいをひめたしょうじょです)

平凡なただの少女ですよ　ただし底知れぬ可能性を秘めた少女です

(そのたったひとりがきけばよろこぶよ)

そのたった一人が聞けば喜ぶよ

(らいばるはひとくみでもすくないほうがいいとくにきみたちはいなくなってくれたほうがいい)

ライバルは一組でも少ない方がいい　特に君達はいなくなってくれた方がいい

(なんてざまだはやみますみともあろうものが)

なんてざまだ　速水真澄ともあろうものが

(だいとげいのうのしごとのおにがびしょぬれだあのちいさなしょうじょのために)

大都芸能の仕事の鬼が　びしょ濡れだ　あの小さな少女のために

(なんていきいきとうごきまわるんだ)

なんて生き生きと動きまわるんだ

(これがさっきまでしんぱいのあまりあめにうたれてないていたしょうじょだろうか)

これがさっきまで心配のあまり雨に打たれて泣いていた少女だろうか

(いままでおおくのじょゆうをみてきたがこんなしょうじょははじめてだ)

今まで多くの女優を見てきたが　こんな少女は初めてだ！

(じいこのわたしがだれかのふぁんになるのはいけないことだろうか)

じい！この私が誰かのファンになるのはいけないことだろうか？

(あのしょうじょはこのおれがだいとげいのうがいただく)

あの少女はこの俺が　大都芸能がいただく！

(じきはつくるんですよ)

時機はつくるんですよ