ガラスの仮面セリフ(速水英介)

(ちょうじょうからのけしきしかしらないものはみちをあやまってしんでしまうこともあるのだ)

頂上からの景色しか知らないものは道を誤って死んでしまうこともあるのだ

(もしおまえがはじめからわしのむすことしてここへはいればやまのちょうじょうからのけしきしか)

もしおまえが初めからわしの息子としてここへ入れば山の頂上からの景色しか

(みられぬことになるそれがどんなにふこうなことかは)

見られぬことになる　それがどんなに不幸なことかは

(さきでふこうになったときしかわからんのだそのときはもうおそい)

先で不幸になったときしかわからんのだ　そのときはもう遅い…

(たとえちょうじょうにたったとしてもつねにふもとのようすにはちゅういをはらっておかねばならん)

たとえ頂上に立ったとしても常に麓の様子には注意を払っておかねばならん

(いんがなものだなわしとおまえとおやこ２だいくれないてんにょにかかわるとは)

因果なものだな　わしとおまえと親子2代「紅天女」にかかわるとは…

(あゆみさんはちいさなころからよくしっとるがただのうんとさいのうにめぐまれたむすめとはちがう)

亜弓さんは小さな頃からよく知っとるが　ただの運と才能に恵まれた娘とは違う

(ありゃたいへんなこんじょうのもちぬしでなみなみならぬどりょくかじゃ)

ありゃ大変な根性の持ち主で並々ならぬ努力家じゃ

(もくてきのためにはしぬほどのどりょくもおしまんむすめじゃ)

目的のためには死ぬほどの努力も惜しまん娘じゃ

(なんにつけじぶんというものをつよくもっとる)

なんにつけ「自分」というものを強くもっとる…！

(きたじままやはありゃおもしろいむすめださしものおまえもてをやくのがわかる)

北島マヤは…ありゃ面白い娘だ　さしものおまえも手を焼くのがわかる

(むしょくとうめいじぶんというものをもっとらん)

無色透明…「自分」というものをもっとらん

(もしあるとすればしばいにたいするじょうねつだけだほかはどうでもいいとはいわんが)

もしあるとすれば芝居に対する情熱だけだ　他はどうでもいいとはいわんが

(およそしばいいがいによくというものをもっとらんああいうこはこわいぞますみ)

およそ芝居以外に欲というものをもっとらん　ああいう子は怖いぞ真澄

(いのちがけでむかってくるからな)

命がけで向かってくるからな

(さしてびじんでもないがみょうにひとをひきつけるところがある)

さして美人でもないが妙に人を惹きつけるところがある

(ぶたいのうえではふだんのすがたからはそうぞうもつかんほどのかがやきをはなつ)

舞台の上では普段の姿からは想像もつかんほどの輝きを放つ…

(てんさいはじぶんのさいのうのためにしかいきられんそのためまわりがきずついても)

天才は自分の才能のためにしか生きられん　そのため周りが傷ついても

(いきかたをかえることができんのじゃそしておおきなえいきょうりょくをもつ)

生き方を変えることができんのじゃ　そして大きな影響力を持つ…！

(てんさいがひとつのぶんかやぶんめいにあたえたえいきょうはおおきい)

天才が一つの文化や文明に与えた影響は大きい

(しんのてんさいとはよのなかをかえるちからをもっている)

真の天才とは世の中を変える力を持っている…！

(しょせんつぶされるのならつぶされるだけのうつわだとおもうことだ)

しょせん潰されるのなら潰されるだけの器だと思うことだ

(どんなにさいのうがあろうとな)

どんなに才能があろうとな