最大公約数

(ぼくのにほはきみのさんぽ)

僕の二歩は君の三歩

(ぼくのよんほはきみのろっぽ)

僕の四歩は君の六歩

(そんなふうにこれからもあるいていければいいとおもうんだ)

そんな風にこれからも歩いていければいいと思うんだ

(きみがおもうことそれはどうじにぼくがおもうこと)

君が想うこと それは同時に僕が想うこと

(そんなきせきはひつようないよ)

そんな奇跡は必要ないよ

(ただであげるっていわれても)

タダであげるって言われても

(ぱぱとままがこころだけはかくしてうんでくれたのには)

パパとママが心だけは隠して生んでくれたのには

(それなりのりゆうがあっただからふたりは)

それなりの理由があった だから二人は

(わすれないようにたしかめあって)

忘れないように確かめ合って

(とぎれそうなよるをつないだんだ)

途切れそうな夜を繋いだんだ

(あふれないようにわけあって)

溢れないように分け合って

(だからそう)

だからそう

(なにをあたえるでもなく)

何を与えるでもなく

(むりによりそうわけでもなく)

無理に寄りそうわけでもなく

(つまりはさがしにいこう)

つまりは探しにいこう

(ふたりのさいだいこうやくすうを)

二人の最大公約数を

(こえにならぬおもいはむりにことばにするでもなく)

声にならぬ想いは 無理に言葉にするでもなく

(いつかぼくもわかるときまで)

いつか僕も分かる時まで

(きみのこころはぼくの２ばい)

君の心は僕の2倍

(ぼくのこゆびはきみの２ばい)

僕の小指は君の2倍

(ひとつわかっててほしいのは)

一つ分かっててほしいのは

(あいされたいきもちはきみの５ばい)

愛されたい気持ちは君の5倍

(わかれようっていわれる２びょうてまえ)

「別れよう」って言われる2秒手前

(なみだはかろうじてまつげのてまえ)

涙はかろうじてまつ毛の手前

(ほんじつ１００かいめのごめんね)

本日100回目のごめんね

(あきれてきみはわらったね)

呆れて君は笑ったね

(わかれるりゆう３つあるなら)

別れる理由3つあるなら

(わかれないりゆう１００さがすから)

別れない理由100探すから

(からんころんからんころんきっと)

カランコロン カランコロン きっと

(とれそうなぽっけのぞいたんだ)

とれそうなポッケ覗いたんだ

(きえそうなおもいつめこんだんだ)

消えそうな想い詰め込んだんだ

(くずれそうなよるもこえたんだふたりで)

崩れそうな夜も超えたんだ 二人で

(ぼくがきみにえがくおもい)

僕が君に描く想い

(きみがぼくにいだくおもい)

君が僕に抱く想い

(ちがったってひとつじゃなくていいとおもう)

違ったって 一つじゃなくていいと思う

(わかりあえないおもいはむりにうなずくためではなく)

分かり合えない想いは 無理に頷くためではなく

(いつかのたのしみにそうとっとこう)

いつかの楽しみに そう とっとこう

(なにをもとめるでもなく)

何を求めるでもなく

(むりにいみをそえるでもなく)

無理に意味を添えるでもなく

(つまりはさがしにゆこう)

つまりは探しにゆこう

(ふたりのさいだいこうやくすうを)

二人の最大公約数を

(ぼくはぼくできみはきみ)

僕は僕で君は君

(そのあいだにはむげんにあるはずだよ)

その間には無限にあるはずだよ

(ふたりだけのこうやくすう)

二人だけの公約数

(きみが８ならぼくは２になる)

君が8なら僕は2になる

(ぼくが１０ならきみは５になる)

僕が10なら君は5になる

(きみたすぼくはなんだろう)

君+僕は何だろう

(ぼくひくきみはなんだろう)

僕-君は何だろう

(あめのちはれのちくもり)

雨のち晴れのち曇り

(ぼくのちきみのちつまり)

僕のち君のちつまり

(そうやってこれからだってやっていこう)

そうやって これからだって やっていこう