つのる寒さ

(おそれるこころにそだつあらし)

恐れる心に　育つ嵐

(ゆきぐもたれこめつめたいこがらし)

雪雲　垂れこめ　冷たい木枯らし

(あなおうじょがなくなった)

アナ王女が亡くなった

(あーおー)

アーオー

(ころされたのだえるさじょおうに)

殺されたのだ　エルサ女王に

(あーおー)

アーオー

(かろうじてけっこんのちかいはかわせた)

かろうじて結婚の誓いは交わせた

(わたしのうでのなかでいきをひきとるまえに)

私の腕の中で息を引き取る前に

(このくにはあなたにまかされたわけだ)

この国はあなたに任されたわけだ

(あのかいぶつからすくってくれ)

あの怪物から救ってくれ

(じょおうをここに)

女王をここに

(あれんでーるのえるさじょおうを はんぎゃくざいでこくはつししけいをせんこくする)

アレンデールのエルサ女王を 反逆罪で告発し　死刑を宣告する

(えやめて)

え？　やめて！

(こころのあらしとめられない)

心の嵐　止められない

(ふきつけるはげしいいかりのゆきが)

吹きつける　激しい怒りの雪が

(きょうふのかぜあれくるう)

恐怖の風　荒れ狂う

(さむさつのるみるみるうちに)

寒さつのる　みるみるうちに

(さがすのよやすまず)

探すのよ　休まず

(かれはどこ)

彼はどこ？

(むねにあるこおりにけっしてまけない)

胸にある氷に決して負けない

(かならずみつけだすわ)

必ず見つけ出すわ

(わたしをすくえるのは)

私を救えるのは

(あなたの)

あなたの

(あな)

アナ！

(あいよ)

愛よ

(どこだ)

どこだ！？

(さむさつのるみるみるうちに)

寒さつのる　みるみるうちに

(いきができないでもしねないわ)

息ができない　でも死ねないわ

(えるさきいて)

エルサ　聞いて

(このふゆをおわらせるためには)

この冬を終わらせるためには

(あきらめろ)

あきらめろ！

(かんじてはだめこころとざすの)

感じてはダメ！　心閉ざすの

(もうやめろ)

もうやめろ！

(わたしにはもう とめられないもんすたー)

私にはもう とめられないモンスター

(しけいはやめる)

死刑はやめる

(ほえるかぜ)

吠える風

(しろいかべにとらわれた)

白い壁に捕らわれた

(このさむさにまけはしない)

この寒さに　負けはしない

(たえぬくんだどうかあな)

耐えぬくんだ　どうか　アナ

(だめよ)

だめよ！

(えるさ)

エルサ！

(このあらしがせかいをひきさいた)

この嵐が世界を引き裂いた

(すべてをうしなった)

すべてを失った

(くりすとふ)

クリストフ

(あな)

アナ！

(もんすたー)

モンスター！

(えるさ)

エルサ！

(さむさつのるみるみるうちに)

寒さつのる　みるみるうちに

(えるさにげてもむだだ)

エルサ　逃げても無駄だ

(いもうとはあなはどこ)

妹は？　アナはどこ？

(あなやまからもどってきたとき かのじょはこごえてすいじゃくしてた)

アナ？　山から戻ってきたとき 彼女は凍えて衰弱してた

(おまえがかのじょのこころをこおらせたんだ)

お前が彼女の心を凍らせたんだ

(うそよ)

うそよ...！

(ぼくはたすけようとしたけどておくれだった)

僕は助けようとしたけど手遅れだった

(はだはこおりのようでかみはしろくなって)

肌は氷のようで髪は白くなって...

(おまえのいもうとはしんだおまえのせいだ)

お前の妹は死んだ...お前のせいだ！

(かなしみであらしはとぎれた)

悲しみで　嵐は途切れた

(くりすとふ)

クリストフ...

(あな)

アナ！

(えるさ)

エルサ...！