tiramis

(あまくあまくすうかげつまえまでふつうにはなしてあそんで)

甘く甘く数ヶ月前まで普通に話して遊んで

(いっぽうつうこうのすきもないくらいだとおもっていた)

一方通行の隙もないくらいだと思っていた

(そんなきみがいまじゃよりそってあまえるものだから)

そんな君が今じゃ寄り添って甘えるものだから

(おとこらしさのりそうなんてわすれてしまっていた)

男らしさの理想なんて忘れてしまっていた

(わたしでいいの？ぼくでいいの？がめんごしたしかめるのは)

私でいいの？僕でいいの？画面越し確かめるのは

(こわいとかふあんとかではなくて)

怖いとか不安とかではなくて

(もじのむこうでねころがってにやけてるきみのすがたがゆめじゃないとおもえるから)

文字の向こうで寝転がってニヤけてる君の姿が夢じゃないと思えるから

(あまくてすこしほろにがいとよくきくけどにがみなんてなく)

甘くて少しほろ苦いとよく聞くけど苦味なんてなく

(くちあたりももうとまれないおわらないきすをしよう)

口当たりももう止まれない終わらないキスをしよう

(あまくにがくつきひがながれてでーとのばしょをきめるのも)

甘く苦く月日が流れて　デートの場所を決めるのも

(れんらくするのもなんかいつでもよくなってきて)

連絡するのもなんかいつでもよくなってきて

(たんじょうびのぷれぜんとはおたがいにおかねもないし)

誕生日のプレゼントはおたがいにお金もないし

(やすいものならべつにいらないとじぶんのつごうばかりおしつけていた)

「安いものなら別にいらない」と自分の都合ばかり押し付けていた

(にがいにがいこーひーをかってこうえんでかたもふれずにとなりどうしすわりながら)

苦い苦いコーヒーを買って公園で肩も触れずに隣同士座りながら

(おもたいくちをきみがひらいたもう、すきじゃないかもって)

重たい口を君が開いた「もう、好きじゃないかも」って

(かえしたくてもかえすことばがなかった)

返したくても返す言葉がなかった

(あまくてすこしほろにがいさいごのあたりはにがいだけの)

甘くて少しほろ苦い最後のあたりは苦いだけの

(てぃらみすみたいにぼくのこいはおわりをむかえたんだ)

ティラミスみたいに僕の恋は終わりを迎えたんだ

(やくそくだってなおしてほしいといわれたとこだって)

約束だって直して欲しいと言われたとこだって

(きみのやさしさにあまえちゃってごめんねにおもさがなくなって)

君の優しさに甘えちゃってごめんねに重さがなくなって

(あじもなくなっておわりをつげた)

味も無くなって終わりを告げた