御書

問題文
(かいもくしょう)
開目抄
(われならびにわがでししょなんありともうたがうこころなくばしぜんにぶっかいにいたるべし)
我並びに我が弟子緒難ありとも疑う心なくば自然に仏界に至るべし
(てんのかごなきことをうたがわざれげんせのあんのんならざることをなげかざれ)
天の加護なきことを疑わざれ現世の安穏ならざることをなげかざれ
(われがでしにあさゆうおしえしかどもうたがいをおこしてみなすてけん)
我が弟子に朝夕教えしかども疑いを起して皆すてけん
(つたなきもののならいはやくそくせしことをまことのときはわするるなるべし)
つたなきもののならいは 約束せしことをまことの時は わするるなるべし
(せんずるところはてんもすてたまえしょなんにもあえしんめいをごとせん)
詮ずるところは天もすてたまえ緒難にもあえ身命をごとせん
(われにほんのはしらとならむわれにほんのがんもくとならむわれにほんのだいせんとならむ)
我日本の柱とならむ我日本の眼目とならむ我日本の大せんとならむ
(りっしょうあんこくろん)
立正安国論
(なんじすべからくいっしんのあんどをおもわばまずしひょうのせいひつをいのらんものか)
汝須らく一身の安堵を思わば先ず四表の静謐を祈らんものか
(ほうおんしょう)
報恩抄
(にちれんがじひこうだいならばなむみょうほうれんげきょうはまんねんのそとみらいまでもながるべし。)
日蓮が慈悲広大ならば南無妙法蓮華経は万年の外未来までもながるべし。
(にほんこくのいっさいのしゅじょうのもうもくをひらけるくどくあり。むげんじごくのみちをふさぎぬ)
日本国の一切の衆生の盲目をひらける功徳あり。無間地獄の道をふさぎぬ
(いっしょうじょうぶつしょう)
一生成仏抄
(しゅじょうというもほとけというもまたかくのごとし)
衆生というも仏というも又かくのごとし
(まようときをはしゅじょうとなづけさとるときをばほとけとなづけたり。)
迷うときをは衆生と名付け悟るときをば仏と名付けたり。
(たとえばあんきょうもみがきぬればたまとみゆるがごとし。)
例えば闇鏡も磨きぬれば玉とみゆるが如し。