キコニアのなく頃に

(きこにあのはねちらしてぼくらはうまれおちたから)

キコニアの羽　散らして　僕らは生まれ堕ちたから

(はれのうみがまつならばすぐにとんでいこう)

晴れの海が待つならば　すぐに飛んでいこう

(そこはどんなばしょじごくのそらは)

そこはどんな場所？　地獄の空は

(あおいのだろうかとなくきみへ)

青いのだろうかと泣く　君へ

(かぎりあるせいきをこめいのる)

限りある生気を込め、祈る

(きずながつなぐから)

キズナが繋ぐから

(はぜたまてんろうのかげ)

爆ぜた　摩天楼の陰

(はいごいくおくのあぽすとるす)

背後　幾億の使徒（アポストルス）

(たすけなんかいらない)

助けなんか要らない

(じゅうりょくなどないわれはふくつのがんとれっとないと)

重力などない　我は不屈のガントレットナイト

(どんてんをけって)

曇天を蹴って

(やけただれたたましいあがなうみぎてにてはなて)

焼け爛れた魂　贖う右手にて　放でッ！！

(きこにあのはねもがれてぼくらはうまれおちたけど)

キコニアの羽　もがれて　僕らは生まれ堕ちたけど

(いとのきれたぶたいそうちどんなひげきがまつ)

糸の切れた舞台装置　どんな悲劇が待つ？

(かりそめのらくえんにはふくいんなどおとずれない)

【仮初めの楽園】には　福音など訪れない

(ぼくたちはだれかのどうぐじゃないとさけんだ)

「僕たちは、誰かの道具じゃないッ！」と叫んだ

(そこはどんなばしょじごくのはては)

そこはどんな場所？　地獄の果ては

(いきのこるにいたるりゆうなど)

生き残るに至る理由など。

(ないのだけれどきみがわらうよ)

ないのだけれど　君が笑うよ

(きずながつなぐわな)

キズナが繋ぐ罠

(はぜたごくさいしきのめ)

爆ぜた　極彩色の眼

(いくどちをながしたとて)

幾度、血を流したとて

(きみはけがれてなんかいない)

君は　穢れてなんかいない

(じゅうりょくなどないわれはふくつのがんとれっとないと)

重力などない　我は不屈のガントレットナイト

(おおぞらをけって)

大空を蹴って

(こおりついたたましいつぐなうひだりてではなて)

凍り付いた魂　償う左手で　放てッ！！

(それはいきることへのばつか)

(*意訳)それは、生きることへの罰か、

(それともおとずれたたそがれか)

(*意訳)それとも訪れた黄昏か

(それはひとではなく)

(*意訳)それは、人ではなく、

(いしきもなくあらがうすべなどないのかもしれない)

(*意訳)意識もなく抗う術などないのかもしれない。

(まさにけもの)

(*意訳)まさに、獣。

(いしかししゃか)

(*意訳)意思か、使者か。

(すべてはてのひらのうえちえもちからも)

(*意訳)全ては掌の上、知恵も。力も。

(すなわちえいえんのきおく)

(*意訳)即ち、永遠の記憶

(くりかえしていたえいえんをおわらせよう)

繰り返していた永遠を　終わらせよう

(はぜたいくせいそうのうみ)

爆ぜた　幾星霜の海

(ぼくはしくまれたへれてぃくす)

僕は　仕組まれた異端者（へレティクス）

(つばさなんかいらない)

翼なんか、要らない

(ざんきなどしょうしわれらふくつのがんとれっとないと)

慚愧など笑止ッ　我ら不屈のガントレットナイト

(えいえんなどけって)

永遠など蹴って

(やけただれたたましいぼくらのりょうのてにひびけ)

焼け爛れた魂　僕らの両の手に　響け！