プラネタリウム

(あってそんなに)

会ってそんなに

(たってもないのに)

経ってもないのに

(きみがさそうから)

君が誘うから

(まあねそんなに)

まあね そんなに

(いやなきぶんでもないもんだ)

嫌な気分でも無いもんだ

(ずっとまってたでしょ)

「ずっと待ってたでしょ」

(ああそんないまきたよ)

「ああそんな 今来たよ」

(かいさつぐちでまつふだんとはちがうきみも)

改札口で待つ普段とは違う君も

(まあいやなんでしょう)

まあ いや なんでしょう

(まあまあねくやしいけど)

まあまあね 悔しいけど

(ぷらねたりうむまりあへようこそ)

【プラネタリウム マリアへようこそ】

(まるいよぞらにうつしだすせんこうせい)

丸い夜空に映し出す閃光星

(はくちょうはやみをとびまいうたう)

白鳥は闇を飛び舞い詠う

(つないだてのなかにできるてんたいけい)

繋いだ手の中に出来る天体系

(ひえきったこころをさらって)

冷えきった心をさらって

(もうかえさなくていいよ)

もう返さなくていいよ

(あさのにゅーすばんぐみのえんでぃんぐ)

朝のニュース番組のエンディング

(せいざうらないでいっとうしょうだったよ)

星座占いで1等賞だったよ

(らっきーあいてむははんかちーふ)

ラッキーアイテムはハンカチーフ

(らぷらすのまのほうていしきで)

ラプラスの魔の方程式で

(みらいのすべてがきまってても)

未来の全てが決まってても

(いまここでわたしはこいしてる)

今ここで私は恋してる

(ちょっとなかないでよ)

「ちょっと泣かないでよ

(おんなのこじゃないでしょ)

女の子じゃないでしょ」

(おーけすとらのうみ)

オーケストラの海

(ながされてきえそうなきみ)

流されて消えそうな君

(しろいはんかちを)

白いハンカチを

(そっとさしだしたわたし)

そっと差し出した私

(ぎゃくのほうがいいんじゃないかな)

逆の方が良いんじゃないかな

(きらりよぞらをかけぬけてくりゅうせい)

きらり夜空を駆け抜けてく流星

(てんじょうにゆめをはせこいねがう)

天井に夢を馳せ乞い願う

(すきになってそしてどうなるかなんて)

好きになってそしてどうなるかなんて

(しってもいわなくていいよ)

知っても言わなくていいよ

(じんこうえいせいはなにをみるんだろう)

人工衛星は何を見るんだろう

(ずかんにのっているようなけしき)

図鑑に載っているような景色？

(それともほんとうは)

それとも本当は

(うちゅうなんてないのかな)

宇宙なんて無いのかな

(かくしょうがないのはわたしもおなじ)

確証が無いのは私も同じ

(はくめいのそう)

薄明の相

(あえかなるすいせいもよう)

あえかなる水星模様

(ぽつりぽつりめばえるまちのがいとう)

ぽつりぽつり 芽生える街の外灯

(かんこーひーから)

缶コーヒーから

(たちのぼるにがいにおい)

立ち昇る苦い匂い

(はなさきにおちたゆきのおんど)

鼻先に落ちた雪の温度

(あおいよぞらにうつしだせてんろうせい)

青い夜空に写し出せ天狼星

(ぷろヴぃでんすのめとまがいうたう)

プロヴィデンスの目と紛い詠う

(つないだてのなかにできるてんたいけい)

繋いだ手の中に出来る天体系

(ひえきったせかいをさらって)

冷え切った世界をさらって

(もうかえさなくていいよ)

もう返さなくていいよ

(きみがいればもういいよ)

君がいればもういいよ

(だましてごらんよ)

騙してごらんよ

(いえないならいいよ)

言えないならいいよ