花葬

(ふりむくきみのかお)

振り向く君の顔

(どこかあわくとおくをみてる)

どこか淡く遠くをみてる

(ひとみにひろがるせかいは)

瞳に広がる世界は

(ぼやけてきえる)

ぼやけて消える

(あのひみたけしき)

あの日みた景色

(わすれたいよ)

忘れたいよ

(のうりをよぎる)

脳裏をよぎる

(ひとりすごすひび)

一人過ごす日々

(きょむもあいもうつもなれてる)

虚無も哀も鬱も慣れてる

(くりかえすひびにおわり)

繰り返す日々に終わり

(つげるゆうきもないの)

告げる勇気もないの

(どこかとおくとおくへ)

どこか遠く遠くへ

(あるべきないところへ)

あるべきないところへ

(うつむくぼくのかお)

うつむく僕の顔

(どこかひずむやみにうもれる)

どこか歪む闇に埋もれる

(ひとみにひろがるせかいは)

瞳に広がる世界は

(きえることなく)

消えることなく

(あたまにのこるあのけしき)

頭に残るあの景色

(きみのかなしいめは)

君の悲しい瞳は

(きみがのこしたあのよるがぼくをおそう)

君が残したあの夜が僕を襲う

(わかってる)

わかってる

(ぼくはよわくもろくのこされてく)

僕は弱く脆く残されてく

(きみはつよくおれずすすんでいく)

君は強く折れず進んでいく

(わすれたいわすれられないぼくは)

忘れたい忘れられない僕は

(あすへのみらいへまだふみだせず)

明日への未来へまだ踏み出せず

(うつるうつるうつるこのせかいは)

映る移る鬱るこの世界は

(ゆれるうれうおちるきみにあいは)

揺れる愁う堕ちる君に愛は

(ないしないしないしいみはないわ)

無いしないし亡いし意味はないわ

(あすでもみらいはかわらずすすむ)

明日でも未来は変わらず進む

(うつむくきみのかお)

うつむく君の顔

(どこかあわくとおくをみてる)

どこか淡く遠くを見てる

(ひとみにひろがるせかいははかなくきえる)

瞳に広がる世界は儚く消える

(あたまにのこるあのけしき)

頭に残るあの景色

(きみのかなしいめは)

君の悲しい瞳は

(ぼくがのこしたあのよるとわかれつげる)

僕が残したあの夜と別れ告げる

(もういいか)

もういいか

(ぼくはあるくつよくすすんでいく)

僕は歩く強く進んでいく

(きみにまけずおれずすすんでいく)

君に負けず折れず進んでいく

(わすれたいわすれられないぼくは)

忘れたい忘れられない僕は

(わすれないきざむあのひのぼくを)

忘れない刻むあの日の僕を

(うつるうつるうつるこのせかいは)

映る移る感染るこの世界は

(ひろくあわくとおくひろがってる)

広く淡く遠く広がってる

(あいしないしあいしそれでいいの)

愛しないし哀しそれでいいの

(あすはまたずぼくはすすんでいく)

明日は待たず僕は進んでいく