ノンフィクション

(ゆめからさめてぞっとする)

夢から覚めてゾッとする

(きょうもあたらしいひびのまくあけだ)

今日も新しい日々の幕開けだ

(かめんをつけてじゅんびはかんぺき)

仮面をつけて準備は完璧

(かがみにうつったぼくはだれ)

鏡に写った僕は誰？

(ためいきはへやにおいていこうな)

溜息は部屋に置いて行こうな

(あめあがりしめったくうき)

雨上がり湿った空気

(なつかしいきんもくせいとぺんきのにおいが)

懐かしい金木犀とペンキの匂いが

(はなにつんとくる)

鼻につんとくる

(あぁぼくはなにをやってるんだろう)

あぁ、僕は何をやってるんだろう。

(つぎはぎだらけのぬけがらなの)

ツギハギだらけの脱殻なの

(じぶんをころしつづけて)

自分を殺し続けて

(きたいはずれのろくでなしだと)

期待外れのロクデナシだと

(いわせないためいきてきた)

言わせない為生きてきた

(かめんのなかでないているんだ)

仮面の中で泣いているんだ

(だれもほんとうのぼくをしらない)

誰も本当の僕を知らない

(えすえぬえすでしったともだちのけっこん)

SNSで知った友達の結婚

(おいていかれてるようであせってしまう)

置いていかれてる様で焦ってしまう

(うらやましくはないけどべつにさびしくないけど)

羨ましくは無いけど別に寂しくないけど

(やきもちみたいなかんじだわ)

ヤキモチみたいな感じだわ

(ぼくのしらないとこでおしあわせに)

僕の知らないとこでお幸せに

(あぁじぶんがいなくなったって)

あぁ自分がいなくなったって

(いくらでもかわりがきくんじゃないかなんて)

いくらでも代わりが効くんじゃないか？なんて

(もちろんよわきにもなるさ)

もちろん弱気にもなるさ

(あぁきみはうまくやってるんだろ)

あぁ。君は上手くやってるんだろ？

(おいはぎにあえばほんとうのぼくを)

追い剥ぎに遭えば本当の僕を

(かくさないでいきれるかな)

隠さないで生きれるかな

(すべてをいまさらけだして)

全てを今曝け出して

(ふぃくしょんのうずからのがれたら)

フィクションの渦から逃れたら

(いまよりももっとじゆうに)

今よりももっと自由に

(じぶんらしくなれるんだきっと)

自分らしくなれるんだ。きっと

(どうでもいいことでわらいあったあとに)

どうでもいい事で笑いあった後に

(きゅうにさびしくなって)

急に寂しくなって

(ふあんにかられてまいばんあるこーるをあびるしゅうかん)

不安に駆られて毎晩アルコールを浴びる習慣

(いまがりあるなんかふぃくしょんなんか)

今がリアルなんかフィクションなんか

(わからなくなってなんかもう)

わからなくなってなんかもう。

(たおれるようにねむりにつくのさきょうもきのうも)

倒れるように眠りに就くのさ今日も、昨日も

(さいきんのゆめはだいたい)

最近の夢は大体

(こうこうかちゅうがくのどうきだいたいや)

高校か中学の同期だ。痛いや。

(いやいやいまをいきてんのはおれだけ)

嫌々今を生きてんのは俺だけ？

(じだいはうやむやになっていく)

時代は有耶無耶になっていく

(ぶたいうらでないている)

舞台裏で泣いている

(ふはいすらねがっている)

腐敗すら願っている

(でもだれもがわかっている)

でも誰もが解かっている

(ふみだしたあしどあのむこうがわへと)

踏み出した足、ドアの向こう側へと

(まるごとあいせばいいのさ)

まるごと愛せばいいのさ

(きげんつきのかなしみに)

期限付きの悲しみに

(つかるのはもうやめてしまえ)

浸るのはもう辞めてしまえ

(やまないあめもいつかやんで)

止まない雨もいつか止んで

(かわいたばしょはだれもしらない)

乾いた場所は誰も知らない