バンシーの叫び

(みちばたでないてるおんなのこ)

道端で泣いてる女の子

(それをみてわらうここはぼうくうごう)

それを観て笑うここは防空壕

(せんそうごっこほらいたしましょう)

戦争ごっこ　ほら致しましょう

(もうしおくれたわたしはふこうなこ)

申し遅れた私は不幸な子

(きみはぱぱとままとあからさまに)

君はパパとママとあからさまに

(まだまだなかよしこよしのくらしで)

まだまだ仲良しこよしの暮らしで

(なにがあったかはしらんけど)

何があったかは知らんけど

(きっとわたしのほうがぜったいふこう)

きっと私の方が絶対不幸

(ねぇなんでないてんの)

ねぇ　なんで泣いてんの

(かまってほしいなんてばからしい)

構って欲しいなんて馬鹿らしい

(なきたいならなけよ)

泣きたいなら泣けよ

(とめはしないさ)

止めはしないさ

(なんでないてんの)

なんで泣いてんの

(かまってほしいだけでしょ)

構って欲しいだけでしょ

(そういえばいいじゃないか)

そう言えばいいじゃないか

(つまんないな)

つまんないな

(れきさつされていくしんぞうと)

轢殺されていく心臓と

(それをたべちらかした)

それを食べ散らかした

(ふーどこーと)

フードコート

(すまーとふぉんごしに)

スマートフォン越しに

(みえたせんじょうに)

見えた戦場に

(たたされたわたし)

立たされた私

(すけーぷごーと)

スケープゴート

(みちばたでないているこんにちも)

道端で泣いている今日も

(だれもかれもしらんかおいっとうしょう)

誰も彼も知らん顔一等賞

(きゅうなんしんごうそうしんちゅうの)

救難信号送信中の

(こわれたでんぱとうがおれるおと)

壊れた電波塔が折れる音

(さぁ)

さぁ

(いかなきゃ)

「行かなきゃ」

(ねぇいつかはきづいてくれるかな)

ねぇ　いつかは気づいてくれるかな

(あのこのいたみもなみだのりゆうも)

あの子の痛みも　涙の理由も

(つめたいしせんがささったいまならば)

冷たい視線が刺さった今ならば

(あなたはわかってくれるかな)

貴方は分かってくれるかな

(なぁこたえてくれないか)

なぁ　答えてくれないか

(ねぇなんでないてんの)

ねぇ　なんで泣いてんの

(みちばたでないてたおんなのこ)

道端で泣いてた女の子

(もうぐちゃぐちゃになって)

もうぐちゃぐちゃになって

(めもあてられんよ)

目も当てられんよ

(なんでないてんの)

なんで泣いてんの

(どうかゆるしてほしいのだなんて)

「どうか許してほしいの」だなんて

(いいたいならいえ)

言いたいなら言え

(おわりはしないさ)

終わりはしないさ

(なんでないてんの)

なんで泣いてんの

(かばってほしいなんてばからしい)

庇って欲しいなんて馬鹿らしい

(きみはふこうなことがめられない)

君は不幸な子　咎められない

(じゃあなんでないてんの)

じゃあなんで泣いてんの

(かまってほしかったのは)

構って欲しかったのは

(ほんとうはじぶんじゃないか)

本当は自分じゃないか

(つまんないな)

つまんないな

(つまんないな)

つまんないな