荒野の奇跡

(にてのみきはつせんでりたがのものけだみき)

ニテノミキハツセンデリタガノモノケダミキ

(てんとちがこいをしてはなはさきとりはまう)

天と地が恋をして　花は咲き鳥は舞う

(たいようとつきはただてらしだすちのはてを)

太陽と月はただ　照らし出す地の果てを

(そのむかしゆうきをむねにこうやへまいおりたてんしは)

その昔　勇気を胸に　荒野へ舞い降りた天使は

(しろいはねをだいちにまいてはなにかえた)

白い羽根を大地に蒔いて　花に変えた

(かぜよふけあめをよべはるかなるときをこえてだいちへといのちへと)

風よ吹け雨を呼べ　遥かなる時を超えて　大地へと生命へと

(いまだみぬあなたへと)

未だ見ぬあなたへと

(さびしくてなみだぽろりこぼれおちたとき)

寂しくて涙ポロリ　こぼれ落ちた瞬間

(つきもはなもそのはねさえもあおくそまった)

月も花もその羽根さえも青く染まった

(あらがえぬちからによりそいながらきずついたつばさふるわせながら)

抗えぬ力に寄り添いながら　傷ついた翼ふるわせながら

(それでもはばたいてわたしはいきる)

それでも羽ばたいてわたしは生きる

(いつかはなひらくいのちのためただきぼうをうたってみたい)

いつか花ひらく生命のため　ただ希望を　歌ってみたい

(かごのとりはもうとびたったわかわいたこのこうやのはてへ)

籠の鳥はもう飛び立ったわ　渇いたこの　荒野の果てへ

(うたいながら)

歌いながら

(かぜにのりどこまでもひびいてくそのうたはゆめをもつものたちの)

風にのりどこまでも　響いてくその歌は　夢を持つ者たちの

(でんせつのこもりうた)

伝説の子守歌

(よあけまえひがしのそらがあやしくあやしくもえるとき)

夜明け前　東の空が　妖しく妖しく燃えるとき

(てんしはあおいつばさひろげてあらしをよぶ)

天使は青い翼広げて　嵐を呼ぶ

(やがてくるくもたちがたいようをかくすときあおいそのはねはちり)

やがて来る雲たちが　太陽を隠すとき　青いその羽根は散り

(あまつぶになるという)

雨粒になるという

(かわいただいちとこころさくことわすれた)

渇いた大地と心　咲くこと忘れた

(はなたちにいのちふきこむようにあめよふれ)

花たちに生命吹き込むように雨よ降れ

(ゆずれないあこがれいだきしめながらくらやみのなかてをのばしてみるわ)

譲れない憧れ抱きしめながら　暗闇の中手を伸ばしてみるわ

(だれもがいつのひかつちへとかえる)

誰もがいつの日か土へと還る

(ならばいまここできせきをおこそうふかくみどりがもえ)

ならば今ここで奇跡を起こそう深く　緑が燃え

(とりはまいおどりばなはうたうでんせつのそうてんしをたたえ)

鳥は舞い踊り花は謳う　伝説のそう天使を讃え

(どうでしょうてんしがなんどあめをふらせても)

どうでしょう　天使が何度雨を降らせても

(だいちはまたかわいてくとりもはなもきみも)

大地はまた　渇いてく　鳥も花も君も

(てんとちはしっているたいようとつきしかりいとおしさはかなしさよ)

天と地は知っている　太陽と月然り　愛しさは愛しさよ

(おわらないものがたり)

終わらない物語

(あらがえぬちからによりそいながらきずついたつばさふるわせながら)

抗えぬ力に寄り添いながら　傷ついた翼ふるわせながら

(それでもはばたいてわたしはいきる)

それでも羽ばたいてわたしは生きる

(いつかめぐりあうあなたをゆめみるてんしわたしはうたう)

いつかめぐり会うあなたを夢見る天使　わたしは歌う

(かごのとりたちのものがたりをでんせつのそうこうやのきせき)

籠の鳥たちの物語を　伝説のそう　荒野の奇跡

(こうやのきせき)

荒野の奇跡

(てんとちがこいをしてはなはさきとりはまうたいようとつきはただ)

天と地が恋をして　花は咲き鳥は舞う　太陽と月はただ

(てらしだすちのはてを)

照らし出す地の果てを