ラピスラズリ

(ぽつんとふってくきょうのいろ)

ぽつんと降ってく今日の色

(すこしさびしいあいのあじ)

少し寂しい藍の味

(どこにぼくはぼくをさそうの)

どこに僕は僕を誘うの

(ゆうぐれのよぞら)

夕暮れの夜空

(きょうもすうじつぶなんないちにちでしたっておもったって)

今日も終日無難な一日でしたって思ったって

(ほんとうはそんならくじゃなくてさ)

本当はそんな楽じゃなくてさ

(むねのおくかげおとすきたいのことのはとかにさ)

胸の奥影落とす期待の言の葉とかにさ

(のみこまれてなきそうなの)

飲み込まれて泣きそうなの

(やみをといたそらのむこうがわ)

闇を溶いた空の向こう側

(みあげたまちはゆれていた)

見上げた街は揺れていた

(うずをまいたそのかすみの)

渦を巻いたその霞の

(かかったあすのそのさきなんて)

かかった明日のその先なんて

(そりゃもうわかりゃしないよって)

そりゃもう分かりゃしないよって

(いってみたり)

言ってみたり

(けどそううつしだされたんだ)

けどそう映しだされたんだ

(せつなふいになつかしさにつつまれて)

刹那ふいに懐かしさに包まれて

(みあげたそらにみとれたの)

見上げた空に見とれたの

(せかいはだいぶねしずまったようでものうげに)

世界はだいぶ寝静まったようで物憂げに

(あいまいないろにそまりながされる)

曖昧な色に染まり流される

(にじみだすきょうのそばにすこしいづらいので)

滲み出す今日の傍に少し居づらいので

(かたちをたんじしらむけど)

形を嘆じ白むけど

(だいじょうぶってつぶやいたくせに)

「大丈夫」って呟いたくせに

(あすがきらいでねむれないや)

明日が嫌いで眠れないや

(きっととおくでささめいた)

きっと遠くでささめいた

(きのうかいたあすのけしきには)

昨日描いた明日の景色には

(どんないろみえるのですか)

どんな色見えるのですか

(おしえてよ)

教えてよ

(すみわたるあおのせいじゃくに)

澄み渡る蒼の静寂に

(そまりそうなぼくはきっとまた)

染まりそうな僕はきっとまた

(なみだにきづかぬふりをして)

涙に気づかぬフリをして

(みらいのねにもくだかれぬ)

未来の音にも砕かれぬ

(いちどだけのほうせきのよるに)

一度だけの宝石の夜に

(ねがったんだいまだけ)

願ったんだ今だけ

(わすれさせてね)

忘れさせてね・・・

(ここちよいかぜがうたうたび)

心地よい風が歌う度

(くさりはとうかしちりになって)

鎖は透過し塵になって

(あふれだしたおもいはしまわずに)

溢れ出した思いは仕舞わずに

(きっとあすのきりははれて)

きっと明日の霧は晴れて

(はかなげにゆれるせかいだきしめ)

儚げに揺れる世界抱きしめ

(とけだしたそらは)

溶け出した空は

(きらめきみらいつくるゆめにそまってく)

煌き未来創る夢に染まってく