すなお

(あかねいろにそまったこのまちはよけいにきれいで)

茜色に染まった この街は余計に綺麗で

(こころのなかにしまってたよわむしがうごきだしそうだよ)

心の中にしまってた 弱虫が動き出しそうだよ

(あしをとめずにあるくこのみちはやたらとながくて)

足を止めずに歩く この道はやたらと長くて

(こころにきめたあのおもいさえも)

心に決めたあの思いさえも

(きえてしまいそうでこわくなるよ)

消えてしまいそうで怖くなるよ

(おぼろげなかおがうつりこんだ)

おぼろげな顔が映りこんだ

(なにひとつみえてこないけれど)

何一つ見えて来ないけれど

(わるいことばかりではなかったと)

「悪いことばかりではなかった」と

(それくらいでじゅうぶんだよね)

それくらいで十分だよね

(あしたわたしがないていたとしたら)

明日私が泣いていたとしたら

(そんなひもあるよといまここでいっておこう)

「そんな日もあるよ」と 今ここで言っておこう

(うかびあがってはまたうすれていく)

浮かび上がってはまた薄れていく

(そんなはかないものだったとしても)

そんな儚いものだったとしても

(つまずいてころんだそのひょうしにこえをあげてないた)

躓いて転んだ その拍子に声をあげて泣いた

(がまんすることなんてむかしからとくいだったはずなのに)

我慢する事なんて 昔から得意だったはずなのに

(ほうりなげたつよきなことばたちが)

放り投げた強気な言葉たちが

(このすがたにまいもどってきて)

この姿に舞い戻ってきて

(いたいくらいにこだましている)

痛いくらいにこだましている

(もういちどわたしをふるいたたせるよ)

もう一度私を奮い立たせるよ

(あしたわたしがきょうちかったことを)

明日私が今日誓った事を

(かんたんにやぶってしまったときは)

簡単に破ってしまった時は

(なんでだめなんだろうどうしてできないんだろうって)

何でダメなんだろう どうしてできないんだろうって

(じぶんをせめるんだろうな)

自分を責めるんだろうな

(でもまたおなじことをちかうんだろうな)

でもまた同じ事を誓うんだろうな

(それがわたしなんだろうな)

それが私なんだろうな

(すなおにないてすなおにわらって)

すなおに泣いて すなおに笑って

(すなおにはしゃいですなおにうらやんで)

すなおにはしゃいで すなおに羨んで

(すなおにおこってすなおにくじけて)

すなおに怒って すなおに挫けて

(そうやっておもうままかんじるまま)

そうやって 思うまま感じるまま

(あしたわたしがわらっていたとしたら)

明日私が笑っていたとしたら

(うれしいねよかったねっていまここでいっておこう)

「嬉しいね」「良かったね」って 今ここで言っておこう

(ないてわらってわらってないてまたわらって)

泣いて笑って 笑って泣いて また笑って

(それくらいでちょうどいいや)

それくらいでちょうどいいや