あの夏が飽和する。2020ver. タイピング
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歌詞(問題文)
(きのうひとをころしたんだ)
「昨日人を殺したんだ」
(きみはそういっていた)
君はそう言っていた
(つゆどきずぶぬれのまんまへやのまえでないていた)
梅雨時ずぶ濡れのまんま部屋の前で泣いていた
(なつがはじまったばかりというのに)
夏が始まったばかりというのに
(きみはひどくふるえていた)
君はひどく震えていた
(そんなはなしではじまるあのなつのひのきおくだ)
そんな話で始まるあの夏の日の記憶だ
(ころしたのはとなりのせきのいつもいじめてくるあいつ)
「殺したのは隣の席のいつも虐めてくるアイツ」
(もういやになってかたをつきとばして)
「もう嫌になって肩を突き飛ばして」
(うちどころがわるかったんだ)
「打ち所が悪かったんだ」
(もうここにはいられないとおもうしどっかとおいとこでしんでくるよ)
「もうここには居られないと思うしどっか遠いとこで死んで来るよ」
(そんなきみにぼくはいった)
そんな君に僕は言った
(それじゃぼくもつれてって)
「それじゃ僕も連れてって」
(さいふをもってないふをもって)
財布を持ってナイフをもって
(けいたいげーむもかばんにつめて)
携帯ゲームもカバンに詰めて
(いらないものはぜんぶこわしていこう)
いらないものは全部壊していこう
(あのしゃしんもあのにっきもいまとなっちゃもういらないさ)
あの写真もあの日記も今となっちゃもういらないさ
(ひとごろしとだめにんげんのきみとぼくのたびだ)
人殺しとダメ人間の君と僕の旅だ
(そしてぼくらはにげだした)
そして僕らは逃げ出した
(このせまいせまいこのせかいから)
この狭い狭いこの世界から
(かぞくもくらすのやつらもなにもかもぜんぶすててきみとふたりで)
家族もクラスの奴らも何もかも全部捨てて君と二人で
(とおいとおいだれもいないばしょでふたりでしのうよ)
遠い遠い誰もいない場所で二人で死のうよ
(もうこのせかいにかちなどないよ)
もうこの世界に価値などないよ
(ひとごろしなんてそこらじゅうわいてるじゃんか)
人殺しなんてそこら中湧いてるじゃんか
(きみはなにもわるくないよきみはなにもわるくないよ)
君は何も悪くないよ 君は何も悪くないよ
(けっきょくぼくらだれにもあいされたことなどなかったんだ)
結局僕ら誰にも愛されたことなどなかったんだ
(そんないやなきょうつうてんでぼくらはかんたんにしんじあってきた)
そんな嫌な共通点で僕らは簡単に信じあってきた
(きみのてをにぎったときかすかなふるえもすでになくなっていて)
君の手を握った時微かな震えも既に無くなっていて
(だれにもしばられないでふたりせんろのうえをあるいた)
誰にも縛られないで二人線路の上を歩いた
(かねをぬすんでふたりでにげて)
金を盗んで二人で逃げて
(どこにもいけるきがしたんだ)
どこにも行ける気がしたんだ
(いまさらこわいものはぼくらにはなかったんだ)
今更怖いものは僕らにはなかったんだ
(ひたいのあせもおちためがねも)
額の汗も落ちたメガネも
(いまとなっちゃどうでもいいさ)
「今となっちゃどうでもいいさ」
(あぶれもののちいさなとうひこうのたびだ)
「あぶれ者の小さな逃避行の旅だ」
(いつかゆめみたやさしくてだれにもすかれるしゅじんこうなら)
いつか夢見た優しくて誰にも好かれる主人公なら
(きたなくなったぼくたちもみすてずにちゃんとすくってくれるのかな)
汚くなった僕たちも見捨てずにちゃんと救ってくれるのかな?
(そんなゆめならすてたよ)
「そんな夢なら捨てたよ」
(だってげんじつをみろよ)
「だって現実を見ろよ?」
(しあわせのよんもじなんてなかったいままでのじんせいでおもいしったじゃないか)
「シアワセの四文字なんてなかった今までの人生で思い知ったじゃないか」
(じぶんはなにもわるくねえとだれもがきっとおもってる)
「自分は何も悪くねえと誰もがきっと思ってる」
(あてもなくさまようせみのむれに)
あてもなく彷徨う蝉の群れに
(みずもなくなりゆれだすしかいに)
水も無くなり揺れだす視界に
(せまりくるうおにたちのどごうに)
せまり狂う鬼たちの怒号に
(ばかみたいにはしゃぎあい)
バカみたいにはしゃぎあい
(ふときみはないふをとった)
ふと君はナイフを取った
(きみがいままでそばにいたからここまでこれたんだ)
「君が今までそばにいたからここまでこれたんだ」
(だからもういいよ)
「だからもういいよ」
(もういいよ)
「もういいよ」
(しぬのはわたしひとりでいいよ)
「死ぬのは私一人でいいよ」
(そしてきみはくびをきった)
そして君は首を切った
(まるでなにかのえいがのわんしーんだ)
まるで何かの映画のワンシーンだ
(はくちゅうむをみているきがした)
白昼夢を見ている気がした
(きづけばぼくはつかまって)
気付けば僕は捕まって
(きみがどこにもみつからなくって)
君がどこにも見つからなくって
(きみだけがどこにもいなくって)
君だけがどこにもいなくって
(そしてときはすぎていった)
そして時は過ぎていった
(ただあついあついひがすぎてった)
ただ暑い暑い日が過ぎてった
(かぞくもくらすのやつらもういるのに)
家族もクラスの奴らもういるのに
(なぜかきみだけはどこにもいない)
なぜか君だけはどこにもいない
(あのなつのひをおもいだす)
あの夏の日を思い出す
(ぼくはいまもいまでもうたってる)
僕は今も今でも歌ってる
(きみをずっとさがしているんだ)
君をずっと探しているんだ
(きみにいいたいことがあるんだ)
君に言いたいことがあるんだ
(くがつのおわりにくしゃみして)
九月の終わりにくしゃみして
(ろくがつのにおいをくりかえす)
六月の匂いを繰り返す
(きみのえがおは)
君の笑顔は
(きみのむじゃきさはあたまのなかをほうわしている)
君の無邪気さは頭の中を飽和している
(だれもなにもわるくないよ)
誰も何も悪くないよ
(きみはなにもわるくはないから)
君は何も悪くはないから
(もういいよなげだしてしまおう)
もういいよ投げ出してしまおう
(そういってほしかったのだろう)
そう言って欲しかったのだろう?
(なあ)
なあ?