雨上がり、夏の距離。

(あめあがりのきすはなつのにおい)

雨上がりのキスは夏の匂い

(しめったかぜにゆられあるく)

湿った風に揺られ歩く

(ｔしゃつこんびにぶくろ)

Tシャツ　コンビニ袋

(やっとふたりになれたのに)

やっと二人になれたのに

(どうしてことばがでてこない)

どうして言葉がでてこない

(さっきからぜんぜんかみあわない)

さっきから全然噛み合わない

(どうしようめもあわせれない)

どうしよう　目も合わせれない

(よこがおきみわざととおまわり)

横顔　君　わざと遠回り

(おねがいきもちよおさまって)

お願い　気持ちよ　収まって

(ちかづいてる)

近づいてる

(ふれてしまいそうなゆびさき)

（触れてしまいそうな指先）

(きょりにためらって)

距離にためらって

(すきとつたえたらどうなるの)

（好きと伝えたらどうなるの？）

(もたれかかったらうけとめてくれる)

もたれかかったら　受け止めてくれる？

(ふとめがあってときがとまった)

（ふと目があって　時が止まった）

(ゆっくりかさなるふたつのかげろう)

ゆっくり重なる　二つの陽炎

(またたきもつみになるなつのげんそう)

瞬きも罪になる　夏の幻想

(あとどれぐらいいっしょにいれる)

あとどれぐらい一緒にいれる？

(おねがいだれもこないで)

お願い　誰も来ないで

(ちゃんときかせてよこころのこえまで)

ちゃんと聞かせてよ　心の声まで

(きみとならなんだってできるよ)

君となら　なんだってできるよ

(ほらこいにじゅんじょはかんけいないよ)

ほら　恋に順序は関係ないよ

(そういっていえないねがった)

そう言って　言えない　願った

(べやにもどってしまったら)

部屋に戻ってしまったら

(きっともとどおり)

きっと元通り

(それならこのままふたりで)

それならこのまま二人で

(どこかぬけだしたいよ)

どこか抜けだしたいよ

(さびしさをまぎらわす)

寂しさを紛らわす

(それだけじゃもっとさびしいから)

それだけじゃ　もっと寂しいから

(しんたいがあつくてこれいじょうすすめない)

身体が熱くて　これ以上進めない

(でもきみしかみれなくて)

でも君しか見れなくて

(ゆっくりからまるふたつのかげろう)

ゆっくり絡まる　二つの陽炎

(むしあついよるにおちるかいやぐら)

蒸し暑い夜に堕ちる　蜃気楼

(せめていまだけはおなじきもち)

せめて今だけは同じ気持ち

(ねぇさそってさそってとかして)

ねぇ　誘って　誘って　溶かして

(ちゃんとききたいよこころのこえまで)

ちゃんと聞きたいよ　心の声まで

(どこまでがほんとうかわからないよ)

どこまでが本当か分からないよ

(ずっともどかしいかんけいでもいい)

ずっと　もどかしい関係でもいい

(でもいいたいいわないねがった)

でも言いたい　言わない　願った

(たりないものどうし)

足りないもの同士

(きっとにたものどうし)

きっと似たもの同士

(だからちかくにいるんだとおもう)

だから近くにいるんだと思う

(はなれてしまうことも)

離れてしまうことも

(くっついてしまうことも)

くっついてしまうことも

(いまはどっちもできない)

今はどっちもできない・・・