Hollow Masquerade

(ゆきかうひとのしせんことばはいみをもたず)

行き交う人の視線 言葉は意味を持たず

(とうしんだいのきばをみせていた)

等身大の牙を見せていた

(れっとうかんにおびえうたううつろなゆめとうつつ)

劣等感に怯え歌う 虚ろな夢と現

(だれにもみられたくないから)

誰にも見られたくないから

(はばたくはねすらもがれてしまうなら)

羽撃く羽根すら捥がれてしまうなら

(つばさのないせかいでいきていくために)

翼の無い世界で生きていくために

(たとえばどこかがらすまどのむこうから)

例えば何処か ガラス窓の向こうから

(かべへだてみつめてはそのこころにかぎかけて)

壁隔て見つめては その心に鍵掛けて

(とうめいなすがおかくすかめんつけかえて)

透明な素顔隠す仮面付け替えて

(きょうもはじまるこっけいなｍａｓｑｕｅｒａｄｅ)

今日も始まる 滑稽なMasquerade

(そうぞうじょうのおりのなかではじまるいすとりげーむ)

想像上の檻の中で はじまる椅子取りゲーム

(こぼれおちたかせはいま)

零れ落ちた枷は今

(しょうそうかんとおどるせかいでたゆたううそときべん)

焦燥感と踊る世界で 揺蕩う嘘と詭弁

(なくしたおもかげはまだ)

失くした面影はまだ

(たわけたふりしてなみだもかわくなら)

戯けたフリして涙も渇くなら

(おきざりのこころだけくちていくのかな)

置き去りの心だけ朽ちていくのかな

(たとえばどこかとおいそらのむこうまで)

例えば何処か 遠い空の向こうまで

(にげだしていけるならとびらのまえたちつくし)

逃げ出していけるなら 扉の前立ち尽くし

(それでもわたしはりつくかめんははがれずに)

それでも私 張り付く仮面は剥がれずに

(ひとりおちてくくうきょなｉｒｏｎｙ)

独り堕ちてく 空虚なIrony

(はりつめたいとがからめてしまうなら)

張りつめた糸が絡めてしまうなら

(めをとじていきとめてしばたたきのさきへ)

目を閉じて息止めて瞬きの先へ

(たとえばどこかがらすまどのむこうから)

例えば何処か ガラス窓の向こうから

(とどくこえあるならばとびらのかぎこじあけて)

届く声あるならば 扉の鍵抉じ開けて

(ぶきようなかおでわらうかめんをぬぎすてて)

不器用な顔で 笑う仮面を脱ぎ捨てて

(あしたをいきてくこのてがｆａｎｔａｓｙ)

明日を生きてく この手がFantasy