意味が分かると怖い話311 概要欄に説明あり

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プレイ回数2798難易度(4.7) 3627打 長文
至高のフルコース
今回は人肉エンドじゃありません。

解説
やはり気になるのは最後の一文ですよね。
なぜ主人公は、致死量ちょうどに毒を盛ったのでしょうか。

フルコースすべての料理に少しずつ異なる毒物を仕込んでいます。
これは皆さんも予測できたかと思います。

そして先生は約束通りすべての料理を食べましたね。

ということは、色々な遅効性の毒が先生が眠りにつく頃に体に回っていきます。

つまり主人公が本当にやりたかったことは、
色々な毒を使ってじわじわと苦しめたのちに…ということです。
これ以上は消されそうなので想像してください。
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 player 3051 E++ 3.2 94.0% 1099.6 3582 227 79 2024/03/22

関連タイピング

問題文

ふりがな非表示 ふりがな表示

(わたしはふらんすりょうりてんのおーなーしぇふをしている。)

私はフランス料理店のオーナーシェフをしている。

(みせはまだちいさいが、)

店はまだ小さいが、

(でぃなーのじかんたいはほぼまんせきでうまるほどおきゃくさんがごらいてんされる。)

ディナーの時間帯はほぼ満席で埋まるほどお客さんがご来店される。

(じまんのふるこーすはろうにゃくなんにょとわずだいにんきだ。)

自慢のフルコースは老若男女問わず大人気だ。

(このふるこーすをぶきに、もっとこのおみせをおおきくしていきたい。)

このフルコースを武器に、もっとこのお店を大きくしていきたい。

(そんなあるひ、とあるびしょくかのせんせいがらいてんした。)

そんなある日、とある美食家の先生が来店した。

(そのせんせいは、せかいてきにゆうめいなびしょくかだ。)

その先生は、世界的に有名な美食家だ。

(おいしいりょうりをもとめてせかいかくちのいんしょくてんにおとずれているそうで、)

おいしい料理を求めて世界各地の飲食店に訪れているそうで、

(こんかいたまたまわたしのみせをえらんでくださったらしい。)

今回たまたま私の店を選んでくださったらしい。

(そのせんせいは「かみのした」をもつといわれるほどするどいみかくをもっており、)

その先生は「神の舌」を持つといわれるほど鋭い味覚を持っており、

(このせんせいからたかいひょうかをうけたおみせは、)

この先生から高い評価を受けたお店は、

(そのあともれなくみつぼしのひょうかをもらえるめいてんとなっている。)

その後もれなく三ツ星の評価をもらえる名店となっている。

(しかし、たいへんきびしいことでもゆうめいで、)

しかし、大変厳しいことでも有名で、

(きにいらないりょうりをくちにしたときは、)

気に入らない料理を口にしたときは、

(こくひょうのあらしをあびせてくるのだという。)

酷評の嵐を浴びせてくるのだという。

(わたしはきあいをいれてりょうりをつくった。)

私は気合を入れて料理を作った。

(ぜんりょくをいれてつくったじまんのふるこーす。)

全力を入れて作った自慢のフルコース。

(だいじょうぶ。きっとせんせいもまんぞくしてくださるはずだ。)

大丈夫。きっと先生も満足してくださるはずだ。

(そうおもっていたのだが、)

そう思っていたのだが、

(「いますぐにしぇふをよべ!」)

「今すぐにシェフを呼べ!」

など

(とつぜんせんせいのおおきなこえがみせじゅうにひびきわたる。)

突然先生の大きな声が店中に響き渡る。

(いそいでわたしがかけつけると、)

急いで私が駆け付けると、

(「ここのりょうりにはめあたらしさがまったくない。たいくつきわまりない。)

「ここの料理には目新しさが全くない。退屈極まりない。

(りょうりもつまらないが、しぇふもつまらなさそうなにんげんだな。)

料理もつまらないが、シェフもつまらなさそうな人間だな。

(まったくもってじかんのむだだった。いっしょくぶんそんしたよ。)

まったくもって時間の無駄だった。一食分損したよ。

(このようなおろかなりょうりにかえられてしまったしょくざいたちにあわれみすらおぼえる。」)

このような愚かな料理に変えられてしまった食材たちに憐れみすら覚える。」

(みみをうたがうほどのばとうのあらしだった。)

耳を疑うほどの罵倒の嵐だった。

(まだぜんさいをひとくちしかたべていないのに、このこくひょうのあらしだ。)

まだ前菜を一口しか食べていないのに、この酷評の嵐だ。

(わたしはくつじょくにたえながらしゃざいした。)

私は屈辱に耐えながら謝罪した。

(「はじをしれこのおろかものが!きさまのりょうりなんぞだれがくうか!)

「恥を知れこの愚か者が!貴様の料理なんぞ誰が食うか!

(わたしはかえる!このおみせはてんすうすらつけるきがおきん!」)

私は帰る!このお店は点数すらつける気が起きん!」

(そういってせんせいはすぐにかえってしまった。)

そう言って先生はすぐに帰ってしまった。

(そして、のちにうちのみせは、)

そして、のちにうちの店は、

(あのゆうめいなせんせいからてんすうすらつけてもらえなかった)

あの有名な先生から点数すらつけてもらえなかった

(というおめいをうけ、きゃくあしはぱったりとだえてしまった。)

という汚名を受け、客足はぱったり途絶えてしまった。

(ねっしんなじょうれんきゃくはかよっていてくれていたのだが、)

熱心な常連客は通っていてくれていたのだが、

(それでもとてもくろじにはならず、)

それでもとても黒字にはならず、

(しこうさくごをくりかえしたが、はんとしごにはへいてんしてしまった。)

試行錯誤を繰り返したが、半年後には閉店してしまった。

(これもすべてあいつのせいだ。)

これもすべてあいつのせいだ。

(あいつのせいでわたしのじんせいはめちゃくちゃにされた。)

あいつのせいで私の人生はめちゃくちゃにされた。

(にくい。とてもにくい。)

憎い。とても憎い。

(それからわたしはかぞくとわかれ、たったひとりでりょうりのけんきゅうをした。)

それから私は家族と別れ、たった一人で料理の研究をした。

(そのげんどうりょくは、ただただあいつへのふくしゅうだった。)

その原動力は、ただただあいつへの復讐だった。

(わたしからしぇふのほこりとみせをうばったやつを、りょうりでくっぷくさせてやる。)

私からシェフの誇りと店を奪ったやつを、料理で屈服させてやる。

(そして3ねんご)

そして3年後

(ついに、ついにかんせいした。しこうのふるこーすが。)

ついに、ついに完成した。至高のフルコースが。

(わたしはついに、しこうのふるこーすをつくるにいたったのだ。)

私はついに、至高のフルコースを作るに至ったのだ。

(このりょうりはかんぺきだった。せかいいちのりょうりだとかくしんするくらいうまい。)

この料理は完ぺきだった。世界一の料理だと確信するくらいうまい。

(そして、ちょうどわたしのふるこーすがかんせいしたたいみんぐで、)

そして、ちょうど私のフルコースが完成したタイミングで、

(あいつがしゅさいするりょうりこんてすとがひらかれることになった。)

あいつが主催する料理コンテストが開かれることになった。

(せかいいちのしぇふをきめるといってもかごんではない、しょくのさいてんだ。)

世界一のシェフを決めるといっても過言ではない、食の祭典だ。

(せかいかくちからなだたるしぇふがさんかするこのたいかいに、)

世界各地から名だたるシェフが参加するこの大会に、

(わたしももちろんさんかした。)

私ももちろん参加した。

(そしてそのけっか、)

そしてその結果、

(わたしはぜんしんさいんからまんてんをうけ、ゆうしょうした。)

私は全審査員から満点を受け、優勝した。

(いままで90てんいじょうのてんすうをつけたことがないあいつでさえ、まんてんをだしたのだ。)

今まで90点以上の点数をつけたことがないあいつでさえ、満点を出したのだ。

(「これはきゅうきょくのりょうりだ!)

「これは究極の料理だ!

(このようなすばらしいりょうりをつくったしぇふもまたすばらしい!」)

このような素晴らしい料理を作ったシェフもまた素晴らしい!」

(あいつはわたしをだいぜっさんした。)

あいつは私を大絶賛した。

(わたしのしょうたいが、)

私の正体が、

(かこにじぶんがてんすうすらつけなかったしぇふだとはきづいていないようだった。)

過去に自分が点数すらつけなかったシェフだとは気づいていないようだった。

(「せかいさいこうのいつつぼしれすとらんをおーぷんするので、)

「世界最高の五つ星レストランをオープンするので、

(あなたにはぜひそのおみせのとっぷしぇふになっていただきたい。」)

あなたにはぜひそのお店のトップシェフになっていただきたい。」

(といって、あたままでさげてきた。)

と言って、頭まで下げてきた。

(わたしはそれをひきうけるまえに、ひとつじょうけんをていじした。)

私はそれを引き受ける前に、一つ条件を提示した。

(それは、ふるこーすをすべてたべること。)

それは、フルコースをすべて食べること。

(じつはこんてすとでだしたのはふるこーすのうちのいっぴんのみだった。)

実はコンテストで出したのはフルコースのうちの一品のみだった。

(あいつにはぜひとも、わたしのしこうのふるこーすをたんのうしていただきたい。)

あいつにはぜひとも、私の至高のフルコースを堪能していただきたい。

(「しこうのふるこーすですと!?それはぜひともごちそうになりたい」)

「至高のフルコースですと!?それはぜひともごちそうになりたい」

(そしてわたしは、あいつにふるこーすをふるまった。)

そして私は、あいつにフルコースをふるまった。

(わたしのしこうのふるこーすはかなりのぼりゅーむがあったが、)

私の至高のフルコースはかなりのボリュームがあったが、

(やくそくどおり、すべてのりょうりをのこさずかんしょくした。)

約束通り、すべての料理を残さず完食した。

(そして、まんぞくそうなえみをうかべてかえっていったのだった。)

そして、満足そうな笑みを浮かべて帰っていったのだった。

(よくあさあいつはじしつのべっどではっけんされ、)

翌朝あいつは自室のベッドで発見され、

(わたしはたいほされた。)

私は逮捕された。

(にゅーすではこうほうどうされたらしい。)

ニュースではこう報道されたらしい。

(「たいないからは、まひどくなどふくすうのちこうせいのどくぶつがけんしゅつされました。)

「体内からは、麻痺毒など複数の遅効性の毒物が検出されました。

(それらのどくぶつのごうけいりょうは、)

それらの毒物の合計量は、

(ちしりょうちょうどだったとのことです。」)

致死量ちょうどだったとのことです。」

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