続・へたくそユートピア政策

(あしたせかいがおわるらしい)

明日世界が終わるらしい

(うそみたいでほんとうのはなし)

嘘みたいで本当の話

(さいごのひくらいすきにいきようかな)

「最後の日くらい好きに生きようかな」

(まいにちはいろがなくてにちじょうをこなしてたぼくたちは)

毎日は色が無くて　日常をこなしてた僕たちは

(いつのまにかじょうしきにおぼれてた)

いつの間にか　常識に溺れてた

(あさおきてねぐせなおして)

朝起きて寝癖直して

(しちじはんえきにむかって)

7:30駅に向かって

(あるいてたせいかつがなんだかなつかしくて)

歩いてた生活がなんだか懐かしくて

(またあしたもずっといつものあさが)

また明日もずっと　「いつもの朝が」

(そのさきもきっとかわらないひびが)

その先もきっと　「変わらない日々が」

(あたりまえにくるとおもってた)

当たり前に来ると思ってた

(おしえてよあしたのてんき)

「教えてよ　明日の天気」

(ひっしにじょうしきかざしてた)

必死に常識翳してた

(おとなたちはうつむきしたをむいた)

大人達は　俯き下を向いた

(こたえてよ)

「答えてよ」

(あそばずにべんきょうしたよわすれないでしゅくだいしたよ)

遊ばずに勉強したよ　忘れないで宿題したよ

(だからほめてねいちずなぼくら)

だから褒めてね　一途なボクら

(あのころとおなじように)

あの頃と同じように

(ともだちといしをけったこのみちもおわかれだ)

友達と石を蹴った　この道もお別れだ

(あきらめたはずのせかいがいとしくてつぶになる)

諦めたはずの世界が　愛しくて粒になる

(のこされたいちにちなんていらないな)

残された一日なんて　いらないな

(なんてこぼした)

なんて零した

(へたくそでぶきようなじぶんがいやになった)

へたくそで不器用な自分が嫌になった

(いつものあしたがもうこないこと)

いつもの明日が　「もう来ないこと」

(うしなってきづいたたいせつなこと)

失って気づいた　「大切なこと」

(ぼくらおなじかおしてるわけだ)

ボクら同じ顔してる訳だ

(だいすきなあしたのてんき)

『大好きな明日』の天気

(あたりまえでとくべつなこと)

当たり前で特別なこと

(いまわかったよだけどきょうでおわりだ)

今分かったよ　だけど今日で終わりだ

(これでいいの)

「これでいいの？」

(あきらめてたさっきよりも)

諦めてたさっきよりも

(もっとずっといみがあるもの)

もっとずっと意味があるもの

(だからすこしだけまえをむいた)

だから少しだけ　前を向いた

(とうしんだいのかんじょう)

等身大の感情

(きらいなことなんていっしょににげてしまおう)

嫌いなことなんて　一緒に逃げてしまおう

(おたがいにかおみつめながらわらいあった)

お互いに顔見つめながら　笑い合った

(おわりよりもはやくとおくとおくずっととおくへいこうよ)

終わりよりも早く　遠く遠くずっと遠くへ行こうよ

(ぼくらでそしてあしたをさがそう)

ボクらで。　そして『明日を探そう』

(さあじゅうごじかどでのでんしゃにのって)

さあ　15時門出の　電車に乗って

(きのうとむかいのゆうひのほうへ)

昨日と向かいの　夕日の方へ

(あしたからすきにいきようかな)

「明日から自由に生きようかな？」

(どこまでもつづくせんろはあまりにからっぽでまぶしくて)

どこまでも続く線路はあまりに空っぽで眩しくて

(だれかさんはこっそりみみうちした)

誰かさんはこっそり耳打ちした

(もうへいきだよ)

「もう平気だよ」

(きょうかしょにひろがるせかいぼくたちにはつごうがよくて)

教科書に広がる世界　ボク達には都合が良くて

(ぼくらしってるよだいじなこと)

ボクら知ってるよ　大事なコト

(とうしんだいのはんこう)

等身大の反抗

(あしたもはれたらいいな)

「明日も晴れたらいいな」