ブレス

(あじなんかないよすいこんだとして)

味なんかないよ 吸い込んだとして

(されどすいこめ)

されど吸い込め

(なくならないよはきだしたとこで)

なくならないよ 吐き出したとこで

(されどはきだせ)

されど吐き出せ

(たねをまいてめぶいたぐりーん)

種をまいて芽吹いたグリーン

(ぶきようにゆれてきれいだ)

不器用に揺れてきれいだ

(かぜいがいにさゆうされながら)

風以外に左右されながら

(あしをとおくのばした)

足を遠く伸ばした

(これじゃぼくらひとのようだな)

これじゃ僕ら人のようだな

(いつになくこころにしたがって)

いつになく心に従って

(あきらめたいゆめなんかなくて)

諦めたい夢なんかなくて

(てにふれてたしかめたい)

手に触れて確かめたい

(いきてるといきてく)

生きてる と 生きてく

(そのあいだにはなにがあるんだろう)

その間には何があるんだろう

(それじゃまたねこえかわして)

「それじゃまたね」声交わして

(さめきったよるのしじまに)

冷めきった夜の静寂に

(ださいへやぎきにもならない)

ダサい部屋着 気にもならない

(うごかないほおがおもたい)

動かない頬が重たい

(のびたせがじゃまになる)

伸びた背が邪魔になる

(しかいはひどくまぶしい)

視界はひどくまぶしい

(おりたたんでしまえばいいのに)

折りたたんでしまえばいいのに

(いきをすいこんではいた)

息を吸い込んで吐いた

(さからおうともひとのようだな)

逆らおうとも人のようだな

(とじこめたなみださえあつい)

閉じ込めた涙さえ熱い

(はなのいろはだれもしらない)

花の色は誰も知らない

(いつかみるそのときをまっていて)

いつか見るそのときを待っていて

(としをとってもひとになれず)

歳をとっても人になれず

(むひょうじょうなひびをすごした)

無表情な日々を過ごした

(なきもしないこころをなでて)

泣きもしない心を撫でて

(はなさかすみずをまけ)

花咲かす水を撒け

(これじゃぼくらひとのようだな)

これじゃ僕ら人のようだな

(いつになくこころがやさしい)

いつになく心がやさしい

(あきらめたいゆめなんかなくて)

諦めたい夢なんかなくて

(いきごんだのはぶれす)

意気込んだのはブレス

(いきてるといきてく)

生きてる と 生きてく

(そのあいだにはなにがあるんだろう)

その間には何があるんだろう