ワンルーム

(そういえばけさじっかからりんごとどいてたよ)

そういえば今朝実家からリンゴ届いてたよ

(ちゃんとたべてるかーってさ)

ちゃんと食べてるかーってさ

(たまにはでんわしてあげないとね)

たまには電話してあげないとね

(ねえまだねてるのもうおひるだよ)

ねえまだ寝てるのもうお昼だよ

(ばいといってくるね)

バイト行ってくるね

(いつしかとったふぃるむかめら)

いつしか撮ったフィルムカメラ

(きみのねがおぼやけたりんかく)

君の寝顔ぼやけた輪郭

(あいまいなくらいがよかった)

曖昧なくらいがよかった

(ずっといっしょにいたくて)

ずっと一緒にいたくて

(ふたりでくらしはじめたのに)

2人で暮らし始めたのに

(すこしずつずれてゆく)

少しずつずれてゆく

(とびらがしまるおとでおきててーぶるのうえいびつなうさぎ)

扉が閉まる音で起きて　テーブルの上歪なうさぎ

(ねえしってたうさぎってほんとうはさみしくてもしなないんだって)

ねえ知ってた？うさぎって本当は寂しくても死なないんだって

(そういえばいつのひかきみがこっそりおしえてくれたっけな)

そういえばいつの日か君がこっそり教えてくれたっけな

(ろくじょうひとまわんるーむゆめばっかりみているこんなばかなおれだからさ)

6畳一間ワンルーム夢ばっかり見ている　こんなバカな俺だからさ

(もしもおくびょうかぜがふきこんできみをさらってしまってもちゃんと)

もしも臆病風が吹き込んで　君をさらってしまってもちゃんと

(つなぎとめられないよな)

つなぎ止められないよな

(ふたをなくしたこかこーら)

蓋をなくしたコカコーラ

(きがぬけてあまったるいだけだった)

気が抜けて甘ったるいだけだった

(あんがいだらしないとこにていた)

案外だらしないとこ似ていた

(ふといないことにきづいて)

ふと居ないことに気づいて

(なんだかほっとしてしまった)

なんだかホッとしてしまった

(そんなじぶんがこわかった)

そんな自分が怖かった

(きみがしずんだふとんをぬけだしぱそこんのあかりにもぐりこんで)

君が沈んだ布団を抜け出し　パソコンの明かりに潜り込んで

(ねぇわたしのことちゃんとあいしてる)

ねぇ　私のことちゃんと愛してる？

(そういえばいちどだってきみはきいたりしてこなかったな)

そういえば1度だって君は聞いたりしてこなかったな

(ろくじょうひとまわんるーむおれとぎたーときみとじゃこんなへやはせますぎるよな)

6畳一間ワンルーム俺とギターときみとじゃ　こんな部屋は狭すぎるよな

(かなしいけれどふたりはこれいじょううまくはいかない)

悲しいけれどふたりは　これ以上上手くはいかない

(きみもずっときづいていただろう)

君もずっと気づいていただろう

(ろくじょうひとまわんるーむゆめばっかりみているこんなばかなおれだけどさ)

6畳一間ワンルーム夢ばっかり見ている　こんなバカな俺だけどさ

(きっとなんとかやるさだいじょうぶだからしんぱいなんてしなくていい)

きっとなんとかやるさ大丈夫　だから心配なんてしなくていい

(やさしさとあいはちがうみたいだ)

優しさと愛は違うみたいだ

(さよならありがとう)

さよなら　ありがとう