夜になって　にしな

(くろくてながいかみに)

黒くて長い髪に

(からまってくびをしめて)

絡まって首を絞めて

(くるおしいほどいとしい)

狂おしいほど愛しい

(ｆｏｒｂｉｄｄｅｎｌｏｖｅｒ)

forbidden　lover

(だれにもいえない)

誰にも言えない

(おなじかたちのからだふたつ)

同じ形の身体二つ

(うらぎられてしまったほんのう)

裏切られてしまった本能

(わたしはどこかおかしいかな)

私はどこかおかしいかな

(よるになってみえなくなったら)

夜になって見えなくなったら

(うばいあいましょう)

奪い合いましょう

(こよいはえんげつかさなりあった)

今宵は偃月重なり合った

(ひとときのぼう)

ひとときの望

(いきをすっていきをはいたすべてがきせきなのに)

息を吸って息を吐いた全てが奇跡なのに

(あいしちゃいけないのはどうしてでしょう)

愛しちゃいけないのはどうしてでしょう

(うれいをふくむくちびる)

憂いを含む唇

(ふれたいふれちゃいけない)

触れたい触れちゃいけない

(みんながみている)

みんなが見ている

(きもちよくさせてあげたい)

気持ちよくさせてあげたい

(ｆｏｒｂｉｄｄｅｎｌｏｖｅｒ)

forbidden lover

(ははがないている)

母が泣いている

(まちがえたのはせんしょくたいそれともみえぬたたりか)

間違えたのは染色体　それとも見えぬ祟りか

(わたしはしっぱいさくでしょうか)

私は失敗作でしょうか

(よるになってみえなくなったらゆるしあいましょう)

夜になって見えなくなったら許し合いましょう

(ふたりはえんじぇるだれにもとがめられない)

2人は天使誰にも咎められない

(もしもいつかじんるいがぜつめつしたとしても)

もしもいつか人類が絶滅したとしても

(わたしはべつにかまわない)

私は別に構わない

(いきがたくうらみはらむたびに)

生き難く恨み孕むたびに

(あふれるのはうみおとされたあいで)

溢れるのは産み落とされた愛で

(だれよりもうつくしいなまえをくれた)

誰よりも美しい名前をくれた

(いまはじることはなく)

今恥じることはなく

(よるになってみえなくなったらゆるしあいましょう)

夜になって見えなくなったら許し合いましょう

(ふたりはえんじぇるだれにもとがめられない)

2人は天使誰にも咎められない

(もしもいつかじんるいがぜつめつしたとしても)

もしもいつか人類が絶滅したとしても

(わたしはべつにかまわない)

私は別に構わない