好きかもしれない

(ほんのちょっとだけちょっとだけ)

ほんのちょっとだけちょっとだけ

(ずきかもしれない)

好きかもしれない

(しゅうでんじこくとそのさきのこと)

終電時刻と その先のこと

(しらないわけないもうこどもじゃない)

知らないわけない もう子どもじゃない

(もえさかるひもひえてゆくきせつも)

燃え盛る日も 冷えてゆく季節も

(しらないわけない)

知らないわけない

(だからそのねえどうして)

だからその ねえ どうして

(さみしそうにかえろうなんてずるいひと)

淋しそうに「帰ろう」なんてずるいひと

(きょうはすこしだいたんでもいいんだよ)

今日は少し大胆でもいいんだよ

(このまちのまよなか)

この街の 真夜中

(ほんのちょっとだけちょっとだけ)

ほんのちょっとだけ ちょっとだけ

(ずきかもしれない)

好きかもしれない

(あなたがきめてよねあいかさっかくか)

あなたが決めてよね 愛か錯覚か

(ほんのちょっとだけちょっとだけ)

ほんのちょっとだけ ちょっとだけ

(ほんきかもしれない)

本気かもしれない

(いだきしめてってわたしからはいわない)

抱きしめてって 私からは言わない

(かいさつのにおいくびすじがあつい)

改札の匂い 首筋が熱い

(めでかみついたあなたのせいで)

視線(め)で噛み付いた あなたのせいで

(だいじにされたいもっとごういんでいい)

大事にされたい もっと強引でいい

(かこきいてみたい)

過去 訊いてみたい

(なにひとつもしりたくない)

何ひとつも知りたくない

(ためらうりゆうをちゃんとおしえてよ)

ためらう理由をちゃんと教えてよ

(かけひきなどしてないただいじっぱりが)

駆け引きなどしてない ただ意地っぱりが

(ざわめきがだまらない)

ざわめきが 黙らない

(ほんのちょっとだけちょっとだけ)

ほんのちょっとだけ ちょっとだけ

(ずきかもしれない)

好きかもしれない

(なんでもないふりがうまくなるまえに)

なんでもないふりが うまくなる前に

(ほんのちょっとだけちょっとだけ)

ほんのちょっとだけ ちょっとだけ

(あせってちょうだい)

焦ってちょうだい

(こいのゆくえわたしだってわからない)

恋の行方 私だって判らない

(ほんのちょっとだけちょっとだけ)

ほんのちょっとだけ ちょっとだけ

(ずきかもしれない)

好きかもしれない

(たんじゅんなことばかりゆうきがいるみたい)

単純なことばかり 勇気が要るみたい

(ほんのちょっとだけちょっとだけ)

ほんのちょっとだけ ちょっとだけ

(さわってほしい)

触ってほしい

(からだこころことばもいますべて)

身体 心 言葉も今すべて

(ほんのちょっとだけちょっとだけ)

ほんのちょっとだけ ちょっとだけ

(ずきかもしれない)

好きかもしれない

(なんでもないふりがうまくなるまえに)

なんでもないふりが うまくなる前に

(ほんのちょっとだけちょっとだけ)

ほんのちょっとだけ ちょっとだけ

(あせってちょうだい)

焦ってちょうだい

(こいのゆくえわたしだってわからない)

恋の行方 私だって判らない