コノ葉隠レ～石～

(このはにかくしたあなたへのいちずなこい)

コノ葉に隠したアナタへの一途な恋

(みつめることばかりをきわめた)

見つめることばかりを極めた

(おちばをふむおとはかくさない)

落ち葉を踏む音は隠さない

(きづいてけれどひそむはむじゅん)

気付いて　けれど潜むは矛盾

(おのれのよわさはにくみあきた)

己の弱さは憎み飽きた

(ゆずれぬおもいがつもるばかり)

譲れぬ想いが積もるばかり

(りゅうちょうにはなすゆめのわたし)

流暢に話す夢の私

(いまはそれさえうらやむ)

今はそれさえ羨む

(このはがくれしたこいごころいつものきょり)

コノ葉隠レした恋心いつもの距離

(みつめることばかりをきわめた)

見つめることばかりを極めた

(いっそかぜにちれとおもぎをふるえどこえがだせず)

いっそ風に散れと扇を振るえど声が出せず

(えいえんにみまもるだけ)

永遠に見守るだけ

(ふだんのあなたのことをしるため)

普段のアナタのことを知るため

(めせんをそらすうまさがにくい)

目線を逸らす上手さが憎い

(だれもしらずくちてしまうなら)

誰も知らず朽ちてしまうなら

(きたいせずうちあけようか)

期待せず打ち明けようか

(このはがくれれしたこいごころたちあがった)

コノ葉隠レした恋心立ち上がった

(すてみとはいえぬちいさなゆうき)

捨て身とは言えぬ小さな勇気

(どうかできればやさしくこばんでほしいとねがって)

どうか出来れば優しく拒んで欲しいと願って

(なさけないこいはすすむ)

情けない恋は進む

(こたえをもとめたこいにじゅんびはなかった)

答えを求めた恋に準備は無かった

(あなたはとてもおどろいていた)

アナタはとても驚いていた

(そしていままでできたことがあっただろうとなげいて)

そして「今まで出来たことがあっただろう」と嘆いて

(ぶきようにこうかいした)

不器用に後悔した

(あなたはわたしのせつぼうにふれて)

アナタは私の切望に触れて

(すなおにうれしいとえみくれた)

素直に嬉しいと笑みくれた

(まえよりちかくでわらいあうしぜんたいなふたりになにかめばえるきがした)

前より近くで笑い合う自然体な二人に何か芽生える気がした

(きょうもあなたがまぶしい)

今日もアナタが眩しい