とこしずめ

(よぞらがちかくてこわい)

夜空が近くて怖い

(あしがうまるほどせのびして)

足が埋まるほど背伸びして

(よこにはひろがってけない)

横には広がってけない

(すこしくらいむかしのままで)

少しくらい昔のままで

(おいはらっておいはらって)

追い払って　追い払って

(もっとすきにさせるからさ)

もっと好きにさせるからさ

(とりこわしてとこしずめ)

取り壊して　とこしずめ

(なまえだけのこそうか)

名前だけ残そうか

(まよなかになじみきった)

真夜中に馴染みきった

(ほしをかくしたまてんろうで)

星を隠した摩天楼で

(さびしくないよさびしくないよと)

寂しくないよ　寂しくないよと

(つよがってみせる)

強がって魅せる

(まよなかになじみきった)

真夜中に馴染みきった

(ほしをかくしたまてんろうで)

星を隠した摩天楼で

(あなたといたいからてらしてる)

あなたと居たいから照らしてる

(こころのまんなかあながあいているから)

心の真ん中　穴が空いているから

(よぞらはひろくてこわい)

夜空は広くて怖い

(あしがみえないことにきづいて)

足が見えないことに気づいて

(うだるよるのせいはんたい)

茹だる夜の正反対

(なみだたまって)

涙　溜まって

(おいはらっておいはらって)

追い払って　追い払って

(もっときれいにできるからさ)

もっと綺麗にできるからさ

(みえをはってみえをはって)

見栄を張って　見栄を張って

(とりこにしたいだけなのに)

虜にしたいだけなのに

(たいらにしてたいらにして)

平らにして　平らにして

(いみをあたえてくれたのに)

意味を与えてくれたのに

(まけてしまってはなればなれ)

負けてしまって　離れ離れ

(あたしくちはてたくないわ)

あたし朽ち果てたくないわ

(まよなかになじみきって)

真夜中に馴染みきって

(ほしをかくしたまてんろうで)

星を隠した摩天楼で

(てらしつづけるしかないわ)

照らし続けるしかないわ

(まよなかになじみきった)

真夜中に馴染みきった

(ほしをかくしたまてんろうは)

星を隠した摩天楼は

(さびしくないよさびしくないよと)

寂しくないよ　寂しくないよと

(つよがってみせる)

強がって魅せる

(まよなかになじみきった)

真夜中に馴染みきった

(ほしになれないまてんろうで)

星になれない摩天楼で

(からっぽのいみをさがしてる)

空っぽの意味を探してる

(こころのまんなかあながあいているから)

心の真ん中　穴が空いているから

(よぞらにあたまがぶつかってびっくりしてめがさめる)

夜空に頭がぶつかって　びっくりして目が覚める

(うらみつらみはもういいや)

うらみつらみはもういいや

(あたしはあたしはあたしはそこにいたの)

あたしは　あたしは　あたしはそこにいたの