かたち

(うたごえのやむときはうんめいのおわり)

歌声の止むときは運命の終わり

(そうとだけきめていたゆえはわからない)

そうとだけ決めていた　故はわからない

(きんいろもあせるほどこがれてるのに)

金色も褪せるほど焦がれてるのに

(あこがれのりんかくはとおざかってくみたい)

憧れの輪郭は遠ざかってくみたい

(あふれるよほらてのひら)

あふれるよ　ほら掌

(にぎりかえしてくれ)

握り返してくれ

(いたみといたみとりかえよう)

痛みと痛み取り替えよう

(かてにするんだらっかのかけら)

糧にするんだ　落花のかけら

(すべてきずついてぼくはかたどってく)

すべて傷ついて僕は象ってく

(かたちになるめざめのさきで)

形になる　目覚めの先で

(ゆこうずっとひびかせよう)

行こう　ずっと　響かせよう

(いっぽめをきざんだのはせきじつのとき)

一歩目を刻んだのは昔日のとき

(きづけばもうあしあとはかすんだつらなり)

気づけばもう足跡は　霞んだ連なり

(とこしえのゆりかごはまだあたたかい)

とこしえのゆりかごはまだあたたかい

(やみのなかふみだせばかたごしのみらい)

闇のなか踏み出せば肩ごしの未来

(このみがこのみをやいても)

この身がこの身を焼いても

(いだいてもがくんだのろいのありか)

抱いてもがくんだ　呪いの在り処

(もやせなんどでもぼくはたちあがる)

燃やせ何度でも僕は立ち上がる

(のどふるわすこえあるかぎり)

喉震わす　声ある限り

(なづけてくれほらたびのはてのやみ)

名づけてくれ　ほら　旅の果ての闇

(さいごではないきっとつづくから)

最後ではない　きっと続くから

(ずっとむこうがわかならずそのさきへ)

ずっと向こう側　必ずその先へ

(かわりがわりはてめざすよ)

変わり変わり果て目指すよ

(おどるこころがきえないから)

躍る心が　消えないから

(だれもしりえぬひかりがよんでいる)

誰も知り得ぬ光が呼んでいる

(ぼくをまってるまたあえるまで)

僕を待ってる　また会えるまで

(いたみといたみとりかえよう)

痛みと痛み取り替えよう

(かてにするんだぜんぶのかけら)

糧にするんだ　ぜんぶのかけら

(もやせきずついてぼくはかたどってく)

燃やせ　傷ついて僕は象ってく

(かたちになるめざめのさきで)

形になる　目覚めの先で

(ゆこうずっとついてこいよ)

行こう　ずっと　ついてこいよ