彼の者の名は・・・

(はげしいかぜをうけながらそれでもさきへとすすむ)

激しい風を受けながら　それでも先へと進む

(にげていてはこえられぬじょうへきがある)

逃げていては　越えられぬ　城壁がある

(きみのひざがわらってもぼくはそれをわらわない)

君の膝が笑っても　僕はそれを笑わない

(むかうもののつよさをしっているから)

向う相手の　強さを知っているから

(なれなれしくやつがいうおれたちともだちだろなどと)

馴れ馴れしく奴が言う　俺タチ友達ダロ等と

(ざれごとでちかづきこころのおくのせきをしめる)

戯言で近付き　心の奥の席を占める

(あめにうたれながらそれでもさきへとすすむ)

雨に打たれながら　それでも先へと進む

(だれにだってさけられぬたたかいがある)

誰にだって　避けられぬ　戦いがある

(ぼくのひざがわらってもきみはそれをわらわない)

僕の膝が笑っても　君はそれを笑わない

(ほんとうのいみのゆうきをしっていたから)

本当の意味の　勇気を知っていたから

(かおのないやみがいうだれよりあいしてるぜなどと)

貌の無い闇が言う　誰ヨリ愛シテルゼ等と

(ざれごとでまどわしぬるまゆにしばりつけてしずめる)

戯言で惑わし　微温湯に縛り付けて沈める

(やつのなはきょうふだれのなかにもすまう)

彼の者の名は恐怖誰の中にも住まう

(あきらめることになれないでたちむかえ)

諦めることに慣れないで　立ち向かえ

(おそれることをしらないそれがゆうきではなく)

怖れることを知らない　それが勇気ではなく

(おそれてなおにげないことそれがほんとうのゆうき)

怖れてなお　逃げないこと　それが本当の勇気

(おそれることをしらないことそれがつよさではなくて)

怖れることを知らないこと　それが強さではなくて

(おそれるものにうちかつことそれがほんとうのつよさ)

怖れるものに　打ち克つこと　それが本当の強さ

(きみとであったぼくはつよくなれる)

君と出逢った　僕は強くなれる

(こわいのはいやだこわいのはいやだいたいのはいやだいたいのはいやだ)

怖いのは嫌だ怖いのは嫌だ痛いのは嫌だ痛いのは嫌だ

(さむいのはいやださむいのはいやだつらいのはいやだだれだっていやだ)

寒いのは嫌だ寒いのは嫌だ辛いのは嫌だ誰だって嫌だ

(ひどいのはいやだひどいのはいやだむごいのはいやだむごいのはいやだ)

酷いのは嫌だ酷いのは嫌だ惨いのは嫌だ惨いのは嫌だ

(くらいのはいやだくらいのはいやだよわいのはいやだほんとうにもういやだ)

暗いのは嫌だ暗いのは嫌だ弱いのは嫌だ本当にもう嫌だ

(かなしいのもさびしいのもくるしいのもむなしいのも)

悲しいのも寂しいのも苦しいのも虚しいのも

(うしなうことやうばわれることこうかいをかぞえてもきりがない)

失うことや　奪われること　後悔を数えてもキリが無い

(まもれなかったとおいやくそくはたすためにぼくらはやってきた)

守れなかった　遠い約束　果たす為に僕等は遣って来た

(おそれることをしらないそれがゆうきではなく)

怖れることを知らない　それが勇気ではなく

(おそれてなおにげないことそれがほんとうのゆうき)

怖れてなお　逃げないこと　それが本当の勇気

(おそれることをしらないことそれがつよさではなくて)

怖れることを知らないこと　それが強さではなくて

(おそれるものにうちかつことそれがほんとうのつよさ)

怖れるものに　打ち克つこと　それが本当の強さ

(きみとであってぼくはつよくなれた)

君と出逢って　僕は強くなれた

(よわいこころにたちむかうことふじょうりとなげいてもきりがない)

弱い心に　立ち向かうこと　不条理と嘆いてもキリが無い

(まもれなかったちいさなひかりきみのぶんまでぼくはいきていく)

守れなかった　小さな焔　キミの分まで僕は生きて往く