コバルトバイト

(じってんきゅうてんじつはつけられたみがってなきみのものさしで)

十点九点、実は付けられた。身勝手な君のものさしで

(しちてんばっとうだれもおしえないよもじどおりきょうもしずかだ)

七転八倒、誰も教えないよ。文字通り今日も静かだ。

(ばってんだくてんこえをよごしてなにかをつたえるきみに)

ばってん濁点声を汚して　何かを伝える君に

(ひとさじのぷらいどなげすてたたいはいはいたい)

一匙のプライド投げ捨てた　（大敗　敗退）

(さんすうをしたくなったから)

算数をしたくなったから。

(だいすきなきみががんになりひろがって)

大好きな君が、癌になり広がって。

(てんてきあめのよううまがあわないいまは)

点滴雨の様。馬が合わない今は。

(わからないならわからないでそんなさじではからないで)

分からないなら分からないで。そんな匙で測らないで。

(かんぞうをよごせばいいそんだけいとしいのなら)

肝臓を汚せばいい　そんだけ愛しいのなら。

(じょうしきをかたらないでひつようせいをもとめないで)

常識を語らないで。必要性を求めないで。

(さけんでもとどかないなみていないふりはやめてよ)

叫んでも届かないな　見ていないふりはやめてよ。

(ふりつもるゆきはもうなくてごめんというきすらなくて)

降り積もる雪はもう無くて　ごめんと言う気すらなくて

(ｙｅｓｔｅｒｄａｙくちずさんでみたたいていていたい)

Yesterday口ずさんでみた　（大抵　停滞）

(めいきょくそうおんはきみだよ)

名曲騒音は君だよ。

(じびょうのおくびょうががいこつにつたわって)

持病の臆病が、骸骨に伝わって。

(てんいのはっけんききみがうらやましかった)

転移の発見器、君が羨ましかった。

(わかってるよわかってるよひとりではいきてないよ)

分かってるよ分かってるよ。一人では生きてないよ。

(だれかにさはいをかしてねぇいまはねむらさせて)

誰かにさ肺を貸して　ねぇ、今は眠らさせて。

(かんかくをしんじないでかたちなんてきにしないで)

感覚を信じないで。形なんて気にしないで。

(なげいてもりかいしなきゃもうきみはおわりかけてんだ)

嘆いても理解しなきゃ　もう君は終わりかけてんだ。

(こんなうたをうたううちはきっときみにはとどかない)

（こんな歌を歌ううちは　きっと君には届かない。）

(こんなうたにすがるうちはきっとさめざめまたないて)

（こんな歌に縋るうちは　きっとさめざめまた泣いて。

(こんなうたをうたううちは)

こんな歌を歌ううちは。）

(ふしぎなまほうでさちょうになりとんでって)

不思議な魔法でさ　蝶になり飛んでって

(たがいのかたちすらわすれてしまえたなら)

互いの形すら　忘れてしまえたなら。

(わからないならわからないでそんなことできらわないで)

分からないなら分からないで。そんな事で嫌わないで。

(にてひなるかちならあれこれをすてたらいいさ)

似て否なる価値なら　あれ、これを捨てたらいいさ。

(ゆめにでもみるならあたまでもつぶせばいい)

夢にでも見るなら、頭でも潰せばいい！

(さぁはやくやりなよ)

さぁ、早くやりなよ！

(うんめいやりそうぞうにとらわれるなさけなさを)

運命や理想像に囚われる情けなさを

(ぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶすててしまえば)

ぜんぶ　ぜんぶ　ぜんぶ　ぜんぶ　捨ててしまえば。

(しずかになるけれどきみにはもうあえないかな)

静かになるけれど　君にはもう会えないかな？

(それはそれはそれはそれはそれはそれはいいのかなあ)

それは　それは　それは　それは　それは　それは　いいのかなあ

(こんなうたをうたううちはきっときみにはとどかない)

（こんな歌を歌ううちは　きっと、君には届かない。）

(こんなうたをうたううちはきっとさめざめまたないて)

（こんな歌を歌ううちは　きっと、さめざめまた泣いて。）