そっ閉じ 青春

(あおいはるとはふときがついたら)

青い春とは ふと気がついたら

(すぎさっていてだれにもきづかれず)

過ぎ去っていて誰にも気付かれず

(そっととじるものやるせなさがのこる)

そっと閉じるもの やるせなさが残る

(でもなぜかいまもあたたかく)

でも何故か今も温かく

(はじめてあゆむじんせいだからつまづくことのほうがおおくて)

初めて歩む人生だから つまづくことの方が多くて

(だからはじめてのりこえたひをわすれずにいられるんだ)

だから初めて乗り超えた日を忘れずにいられるんだ

(きみにであえたあのひもそう)

君に出会えた あの日もそう

(あのはるのわかれもあのなつのさびしさも)

あの春の別れも　あの夏の寂しさも

(とりもどせないからあおくひかる)

取り戻せないから青く光る

(もどれないからなんどもふりかえる)

戻れないから何度も振り返る

(もういちどきみにあいたい)

「もう一度君に会いたい」

(あのあきのなみだもあのふゆのかなしみも)

あの秋の涙も　あの冬の悲しみも

(おわりがあるからいとしくなる)

終わりがあるから愛しくなる

(あのしゅんかんはだれもけせやしない)

あの瞬間は誰も消せやしない

(ずっとここにあるから)

ずっとここにあるから

(そっととじたままで)

そっと閉じたままで

(ここにいてはいけないきがして)

ここに居てはいけない気がして

(まちへとびだしひとびとのむれで)

街へ飛び出し人々の群れで

(とりあえずわらってたくさんわらって)

とりあえず笑って たくさん笑って

(でもこどくになるだけだった)

でも孤独になるだけだった

(かこはやりなおすことはできないけど)

過去はやり直すことはできないけど

(かがやかせることはできるかな)

輝かせることはできるかな？

(あのひきみにであい)

あの日君に出会い

(うまれたいみをやっとほんのすこしだけ)

生まれた意味をやっとほんの少しだけ

(かんじたときのように)

感じた時のように

(あのはるのふあんもあのなつのゆううつも)

あの春の不安も　あの夏の憂鬱も

(おもいだすのはかなしみなのは)

思い出すのは悲しみなのは

(しあわせはおもいだすこともなく)

幸せは思い出すこともなく

(ほらえがおになってるから)

ほら笑顔になってるから

(あのあきのこうかいもあのふゆのざせつも)

あの秋の後悔も　あの冬の挫折も

(あわくてもろくてこわれやすい)

淡くて脆くて壊れやすい

(そんなひびがぼくをつよくする)

そんな日々が僕を強くする

(だからわすれはしない)

だから忘れはしない

(そっととじたままで)

そっと閉じたままで

(つないだてのひらふあんていなこころ)

繋いだ手の平 不安定な心

(えがおのひかなしくてたちあがれないひだって)

笑顔の日 悲しくて立ち上がれない日だって

(おもいだすことできなくなっても)

思い出すことできなくなっても

(ぼくのいちぶとしていきる)

僕の一部として生きる

(なげだしたせいしゅんもやりかけのゆめも)

投げ出した青春も　やりかけの夢も

(とりもどせないからあおくひかる)

取り戻せないから青く光る

(もどれないからなんどもふりかえる)

戻れないから何度も振り返る

(とじたはずのぺーじめくって)

閉じたはずのページめくって

(あのひのきぼうとであえたうんめいが)

あの日の希望と　出会えた運命が

(これまでかさねてきたであいが)

これまで重ねてきた出会いが

(これからおこるおおきなひげきを)

これから起こる大きな悲劇を

(そっとぬぐってくれるから)

そっと拭ってくれるから

(きっとどこかであえるから)

きっとどこかで会えるから

(きっとどこかでまってるから)

きっとどこかで待ってるから

(これからおこるひととのであいが)

これから起こる人との出会いが

(これまでのぼくをてらしてくれる)

これまでの僕を照らしてくれる

(かこをかがやかせるから)

過去を輝かせるから

(いまをかがやかせるから)

今を輝かせるから

(まぶしいあすがくるから)

眩しい明日がくるから