崩壊歌姫-disruptive diva-

(こうちくされたえりあは)

構築された絶対聖域（エリア）は

(くらくとざされたままで)

暗く閉ざされた母（ママ）で

(ぬくもりさえもとどかない)

太陽の光（温もり）さえも届かない、

(こきゅとすのはこにわ)

コキュトスの箱庭

(このきおくはつくられたふぇいく)

この記憶は作られたフェイク

(ぷらぐでおくられたせかい)

プラグで転送（おく）られたデータ（世界）

(きんきのてによりうみだされた)

禁忌の手により造形（うみだ）された

(じょおうさまはどこへきえた)

最終兵器（女王様）はどこへ消えた？

(ながれこむかんじょうはすべてをかえて)

流れ込む精神信号（感情）は総てを変えて

(はかいをうみだすだけの)

破壊を生み出すだけの

(おひめさまへとしんかする)

「最終兵器-弐式-」（お姫様）へと再構築（進化）する

(あなたすらふれられぬわたしのちからで)

貴女すら触れられぬ私の力で、

(とまったとけいのびょうしんは)

止まった時計の秒針は

(またすこしずつうごきだす)

また少しずつ動き出す。

(にくめばにくむほどつよくなる)

憎めば憎むほど強くなる

(がんかのろざりお)

眼窩のロザリオ

(やきつけられたこくいんの)

焼き付けられた［Di-Va］（刻印）の

(いみすらもわからず)

意味すらもわからず

(のいずまじりのあたまのなかで)

ノイズ雑じりの頭脳回路（頭）の中で

(だれかがささやきはじめる)

誰かが囁き始める

(きゅうさいのことばをならべたて)

救済の言葉を並べ立て

(すくいはないんだといった)

「救いは無いんだ」と言った

(こわすことにいみはあるのだろうか)

壊す事に意味は有るのだろうか

(ただなにもできずくちゆくちへい)

ただ何もできず朽ち行く地平

(くずれたつきのうみにひかりをながす)

崩れた月の海に光を流す

(こんなにもきれいなせかいなのに)

「こんなにも綺麗な世界なのに。」

(あふれだすなみだのいろはくろくそまり)

溢れ出す涙の色は黒く染まり

(すべてをかえたせかいは)

総てを変えた世界は

(ほうかいへのじょきょくをうたう)

崩壊への序曲を謳（うた）う

(きょむとぜつぼうのさいたせかいへとかえす)

虚無と絶望の咲いた世界へと還す

(れんごくのほのおにやかれてきえて)

煉獄の炎に焼かれて消えて、

(はいになろうとも)

灰になろうとも。