かたばみ

(たいしたことはないきずぐちをおおげさにかくして)

大したことはない傷口を　大げさに隠して

(だれもみないこんなまちでまたひとりになった)

誰も見ないこんな街で　また1人になった

(ああはるはひどくうつろいでいくわたしたちをのこして)

ああ　春はひどく　移ろいで行く　私たちを残して

(とうきょうにはなにもないというあなたのそのせなか)

東京には何もないという　あなたのその背中

(すこしだけわかるきがするよおとなになって)

少しだけ　分かる気がするよ　大人になって

(なんだかんだいきてしまえばいいんだ)

何だかんだ　生きてしまえばいいんだ

(わらにすがって)

藁に縋って

(あてもなくつづくひびにもそれぞれのいみがあるのよ)

あてもなく続く日々にも　それぞれの意味があるのよ

(おもいどおりにならぬきょうにもかたばみはそばにさいてる)

思い通りにならぬ今日にも　かたばみは側に咲いてる

(うまれかわりたいあわいきたい)

生まれ変わりたい　淡い期待

(まだしねないよみるもんがあるからさ)

まだ死ねないよ　見るもんがあるからさ

(ゆうひがとけだすびるのうら)

夕日が溶けだすビルの裏

(ぞんざいでもそんざいがあるんだってしって)

ぞんざいでも　存在があるんだって知って

(ねえおぼえてるあなたをいっしょう)

ねえ　覚えてる　あなたを一生

(とおりあめがすぎたあとのあすふぁるとにうつる)

通り雨が過ぎたあとの　アスファルトに映る

(かがやきがかわかないうちにさかをはしった)

輝きが乾かないうちに　坂を走った

(つつがなくおわるひびにもそれぞれのいみがあるから)

つつがなく終わる日々にも　それぞれの意味があるから

(じだいのせいにしてもだれかがいきかえるわけもないのよ)

時代のせいにしても誰かが　生き返るわけもないのよ

(うまれかわりたいあわいきたい)

生まれ変わりたい　淡い期待

(まだしねないよみるもんがあるからさ)

まだ死ねないよ　見るもんがあるからさ

(ゆうひがとけだすびるのうら)

夕日が溶けだすビルの裏

(ぞんざいでもそんざいがあるんだってしって)

ぞんざいでも　存在があるんだって知って

(あてもなくおわるひびにもそれぞれのいみがあるから)

あてもなく終わる日々にも　それぞれの意味があるから

(じだいのせいにしてもだれかがいきかえるわけもないのよ)

時代のせいにしても誰かが　生き返るわけもないのよ

(しまいにゃぜんぶたべてしまえばもとどおりきえていくから)

終いにゃ全部食べてしまえば　元通り消えていくから

(おもいどおりにならぬきょうにもかたばみのようにいきてく)

思い通りにならぬ今日にも　かたばみのように生きてく

(うまれかわりたいあわいきたい)

生まれ変わりたい　淡い期待

(まだしねないよみるもんがあるからさ)

まだ死ねないよ　見るもんがあるからさ

(ゆうひがとけだすびるのうら)

夕日が溶けだすビルの裏

(すぎさっていくようなおもかげをみた)

過ぎ去っていくような　面影を見た

(くさのにおいにはやてのようにおもかげをみた)

草の匂いに　疾風のように　面影を見た

(ねえうしなってくじかんだけとりかえそうとしないで)

ねえ　失ってく時間だけ　取り返そうとしないで