サンシャワー

(わたしだけをのみこむ)

私だけを呑み込む

(しんやのてんじょうをみつめつづける)

深夜の天井を見つめ続ける

(かべによってねるくせがぬけないの)

壁に寄って寝る癖が抜けないの

(へやのすみでほされる)

部屋の隅で干される

(したぎはなんだかいまのわたしみたいだ)

下着はなんだか今の私みたいだ

(しわになったままかわいてゆく)

シワになったまま乾いてゆく

(じょしゅせきではいつもねむってしまうけど)

助手席ではいつも眠ってしまうけど

(そっとｂｇｍをおとしてくれるところも)

そっとBGMを落としてくれるところも

(わたしのすがたみえなくなるまで)

私の姿、見えなくなるまで

(てをふってみまもってくれるところも)

手を振って見守ってくれるところも

(はかなくちってゆくうつくしいおもいでも)

儚く散ってゆく美しい思い出も

(わたしだけがひとりたいせつだと)

私だけがひとり大切だと

(だきしめていたのでしょう)

抱きしめていたのでしょう

(わすれられるのがなによりこわいのに)

忘れられるのが何より怖いのに

(ふざけるなもいえずないただけの)

「ふざけるな」も言えず泣いただけの

(わたしのやさしさがにくいよ)

私の優しさが憎いよ

(はれているのにあめがふっている)

晴れているのに雨が降っている

(そんなかおをするあなたをわかっていた)

そんな顔をするアナタをわかっていた

(たりないところはなかった)

足りないところはなかった

(よけいなものがずっとあっただけ)

余計なものがずっとあっただけ

(わたしはわるくないといってくれたけれど)

私は悪くないと言ってくれたけれど

(さがしてしまうりゆうは)

探してしまう理由は

(わたしにあるきがするの)

私にある気がするの

(はかなくちってゆくあなたとのおもいでも)

儚く散ってゆくアナタとの思い出も

(わたしだけがひとりたいせつだと)

私だけがひとり大切だと

(だきしめていたのでしょう)

抱きしめていたのでしょう

(わたしにかけたまほう)

私にかけた魔法

(どうやったってとけないから)

どうやったって解けないから

(きっとつぎだれかにめぐりあえても)

きっと次誰かに巡り会えても

(おなじことをするでしょう)

同じことをするでしょう

(いまのあなたのように)

今のアナタのように