輪廻の砂時計

(やがておとずれるあさひ)

やがて訪れる朝陽

(ぎんいろのばしゃがみちびくひとつのしゅうえん)

銀色の馬車が導くひとつの終焉

(ほしくずをあつめるように)

星屑を集めるように

(くちてゆくせかいで)

朽ちてゆく世界で

(こぼれおちるまでのうたをつづる)

零れ落ちるまでの詩を綴る

(うつくしくさいてるはなも)

美しく咲いてる花も

(すぎさればすなになり)

過ぎ去れば砂になり

(しずかなるおわりのばしょへおちる)

静かなる終わりの場所へ落ちる

(きらめくほしぞらをつめた)

煌めく星空を詰めた

(ぎんいろのすなどけい)

銀色の砂時計

(くつうにみをゆだねる)

苦痛に身を委ねる

(りんねをしんじて)

輪廻を信じて

(ほほえんだままでゆく)

微笑んだままで逝く

(わたしはいきてた)

「私は生きてた」

(さいごのわがままがとおるならおねがい)

最期の我儘が通るならお願い

(まよなかにゆくのはさびしいからいやだ)

真夜中に逝くのは寂しいから嫌だ

(できればはじまりのあさのひかりのなかで)

出来れば始まりの朝の光の中で

(あたらしいおとずれのいぶきかんじながら)

新しい訪れの息吹感じながら

(わらいながらうたいながら)

笑いながら 歌いながら

(あなたのうでのなか)

あなたの腕の中

(あおくゆらめいてもえるさいごのほのおは)

蒼く揺らめいて燃える最期の焔は

(あなたのうでできえる)

あなたの腕で消える

(わたしはあいした)

「私は愛した」

(くつうにみをゆだねる)

苦痛に身を委ねる

(りんねをしんじて)

輪廻を信じて

(ほほえんだままでゆく)

微笑んだままで逝く

(わたしはいきてた)

「私は生きてた」