モノノケミステリヰ

(ないたらまけよもっけっけのけ)

泣いたら負けよ　物怪っ怪の気

(きみのかげがのびるころあたりせつないえげつない)

君の影が伸びる頃　辺り切ない　えげつない

(むくなわっぱをかどわかしだがしかしおかしいあやかしのがし)

無垢な童を勾引かし　だがしかし　可笑しい　妖逃し

(めいがざあたりたずねりゃさいぜんれつにいるという)

名画座あたり訪ねりゃ　最前列に居るという

(がくらんでかぐらざかはしれしょうねんたんてい)

学ランで神楽坂　走れ少年探偵

(はいけいたんていさま。じけんです)

――拝啓探偵さま。事件です――

(さあきてれつかいきのまくあけよ)

さあ奇天烈怪奇の幕開けよ

(うらうらうらうらうらうらおもてか)

うらうらうらうらうらうらおもてか

(うらうらうらうらおもてかうらか)

うらうらうらうらおもてかうらか

(うらうらうらうらうらうらおもてか)

うらうらうらうらうらうらおもてか

(さけさけそらさけどんでんがえし)

咲け咲け　そら裂け　どんでん返し

(おそれそれそれやつくものがたりさてぎんみぎんみおねだりちよこれえと)

恐れ　ソレソレや　九十九物語　さて　吟味吟味おねだり　チヨコレエト

(かいきちょうばけものめぐりよいしょからりんころりんかんころりんで)

怪奇町　バケモノ巡り　『よいしょ』 カラリン　コロリン　カンコロリンで

(やんややんやもののけみすてりい)

『やんややんや』 モノノケミステリヰ

(しゃばだばいまにおちるぞさくらんぼいかいおちればさくらんを)

しゃばだば 今に落ちるぞ　さくらんぼ　異界落ちれば錯乱を

(おにとあやとりしちゃだめきみはだれおいでどこへないしょ)

鬼とあやとりしちゃダメ　キミはだれ？「おいで」どこへ？　「内緒」

(どうどうめぐりめくらましうれいあれどもそなえなしおきろしょうねんたんてい)

堂々巡り　目くらまし 憂いあれども備えなし　起きろ少年探偵

(またぞろもののけかぞえうたげたをならしてきれきいざえろいむえっさっさ)

又候　モノノケ　数え唄 下駄を鳴らし　テキレキ　いざ　エロイムエッサッサ

(おそれそれやかいいのしょうめいあらだめだめしょうじあなのぞいちゃやあよ)

恐れ　ソレや　怪異ノ証明 あら　駄目駄目　障子穴覗いちゃやあよ

(いわくつきばけものづくしこらしょあっちでもないやこっちでもないや)

曰くつき　バケモノづくし　『こらしょ』 あっちでもないや　こっちでもない

(なんやかんやもののけみすてりい)

『なんやかんや』 モノノケミステリイ

(らんぴつらんぶんななふしぎさあなけなけとしへたようびょうや)

乱筆乱文　七不思議 さあ　啼け啼け　歳経た妖猫や

(かごめかごめもうしませんことよ)

籠目籠目　もうしませんことよ

(あびらのうんけんそわそわかいけないあそびにまぜて)

あびらのうんけん　そわそわか いけない遊びにまぜて

(げせわせわせわげせわおせわげせわせわせわ)

『下世話　世話　世話』 『下世話　御世話』 下世話　世話　世話

(おそれそれそれやつくものがたりさてぎんみぎんみおねだりちよこれえと)

恐れ　ソレソレや　九十九物語　さて　吟味吟味おねだり　チヨコレエト

(かいきちょうばけものめぐりよいしょからりんころりんかんころりんで)

怪奇町　バケモノ巡り　『よいしょ』 カラリン　コロリン　カンコロリンで

(やんややんやもののけみすてりいいすとりみすてりい)

『やんややんや』 モノノケミステリヰ 椅子取り ミステリヰ

(ないたらまけよもっけっけ)

泣いたら負けよ　物怪っ怪