ガラスの仮面セリフ(桜小路優×海慶)
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問題文
(あれだあれこそいっしんのほるぶつぞうにふさわしいちからづよくあたたかくしんぴてきだ)
あれだ…!あれこそ一真の彫る仏像にふさわしい…!力強くあたたかく神秘的だ
(あんなぶつぞうをほるのだからきっといっしんそのもののようなひとにちがいない)
あんな仏像を彫るのだからきっと一真そのもののような人にちがいない
(げんじつせかいでのいっしんぶっしかいけい)
現実世界での一真…!仏師海慶…!
(わからないやっといっしんのいめーじにあうぶつぞうをみつけたとおもったのに)
わからない…!やっと一真のイメージにあう仏像をみつけたと思ったのに
(それをほったぶっしがあんなへいぼんそうなひとだなんて)
それを彫った仏師があんな平凡そうな人だなんて…!
(わたしはへいぼんなおとこですとてもあなたのえんぎのさんこうにはならないとおもいます)
私は平凡な男です とてもあなたの演技の参考にはならないと思います
(ぶつぞうにしてもやすみのひにこつこつとほるだけですへいぼんなかていのへいぼんなおっとです)
仏像にしても休みの日にコツコツと彫るだけです 平凡な家庭の平凡な夫です
(やれやれあなたもこまったひとですねなんどことわってもこうしてこられる)
やれやれあなたも困った人ですね 何度断ってもこうして来られる
(わかりましたしょうちしましょうですがあなたのきたいにそえるとはおもいませんよ)
わかりました 承知しましょう ですがあなたの期待にそえるとは思いませんよ
(ひるまはじっちょくなしやくしょのさらりーまんいいおっとにいいちちか)
昼間は実直な市役所のサラリーマン いい夫にいい父…か
(あのひとのどこにぶつぞうをほれるたましいがひそんでいるんだろう)
あの人のどこに仏像を彫れる魂がひそんでいるんだろう
(いまはまだほりませんこのきのなかにいるほとけがまだみえてこないんです)
今はまだ彫りません この木の中にいる仏がまだ見えてこないんです
(どうしてほらないのですそんなてならしさぎょうばかりで)
どうして彫らないのです?そんな手慣らし作業ばかりで…
(まっているんですよきのなかのぶつぞうがさけびだすのを)
待っているんですよ 木の中の仏像が叫びだすのを
(こうしていてもまいにちまいにちそのうったえかけはおおきくなってきます)
こうしていても毎日毎日その訴えかけは大きくなってきます
(わたしもほりたくてほりたくてたまらなくなってくるんですよ)
私も彫りたくて彫りたくてたまらなくなってくるんですよ
(わたしのおもいときのなかのほとけのうったえがちょうどあわさるしゅんかんがあるのですが)
私の思いと木の中の仏の訴えがちょうどあわさる瞬間があるのですが
(そのときにほとけをほりだしてやるんです)
そのときに仏を彫りだしてやるんです
(いまのきみをみているときみのごりょうしんがどれほどきみをいつくしんでそだててきたかわかるよ)
今の君を見ていると君のご両親がどれほど君を慈しんで育ててきたかわかるよ
(きみがそうしてかなしんでいるのをしったらきみのごりょうしんはもっとかなしむとおもうよ)
君がそうして悲しんでいるのを知ったら君のご両親はもっと悲しむと思うよ
(おやこというのはちのつながりよりこころのつながりのほうがだいじだとおもうけど)
親子というのは血のつながりより心のつながりの方が大事だと思うけど
(そうじゃないかな)
そうじゃないかな?
(こせきというのはひとのうんめいとかかわるんですよ)
戸籍というのは人の運命とかかわるんですよ
(けっこんりこんしゅっさんしぼうおおくのひとびとのきどあいらくとかかわりあう)
結婚・離婚・出産・死亡 多くの人々の喜怒哀楽とかかわりあう…
(たったかみいちまいのことなのにねそのかみいちまいににんげんのどらまがきざまれるんですよ)
たった紙一枚の事なのにね その紙一枚に人間のドラマが刻まれるんですよ
(わたしがぶっしだけにせんねんしないのはにんげんのせかいとかかわっていたいからです)
私が仏師だけに専念しないのは人間の世界とかかわっていたいからです
(そのなかでほんとうのほとけとはなにかみつづけていたいからです)
その中で本当の仏とは何か見つづけていたいからです
(ちがうこのかおいつものかおじゃないあのやさしいしやくしょのやまもとかちょうのかおじゃない)
違う!この顔!いつもの顔じゃない!あの優しい市役所の山本課長の顔じゃない
(ぶっしかいけいなんてしんけんなするどいめだれもよせつけないようなきんちょうかんがあたりにただよう)
仏師海慶!なんて真剣な鋭い目!誰もよせつけないような緊張感が辺りに漂う!
(うかつにこえをかけられないほどだこれがぶつぞうをほっているときのすがたなのか)
うかつに声をかけられないほどだ これが仏像を彫っているときの姿なのか!
(これだこれがいっしんのひょうじょういっしんのめいっしんのすがた)
これだ…!これが一真の表情 一真の目 一真の姿…!
(ほとけがこのよにいるかどうかわたしにはわかりません)
仏がこの世にいるかどうか私にはわかりません
(ただほんとうのほとけはこころのなかにこそありおおくのひとびとはぶつぞうをとおして)
ただ本当の仏は心の中にこそあり多くの人々は仏像を通して
(じぶんのなかのほとけをみているのだとおもっています)
自分の中の仏を見ているのだと思っています
(わたしはそのてつだいをしているだけです)
私はその手伝いをしているだけです
(はじめはふつうのひととおなじせいかつをしていてこれでいいのかと)
初めは普通の人と同じ生活をしていてこれでいいのかと
(かんがえることもありましたがいまはまいにちのせいかつのなかにこそにんげんとしてまた)
考えることもありましたが 今は毎日の生活の中にこそ人間としてまた
(ぶっしとしてのしゅぎょうがあるとおもっています)
仏師としての修業があると思っています
(にんげんとうまれたいじょうひととのかかわりをさけてはいきられないのです)
人間と生まれた以上 人との関わりを避けては生きられないのです
(かぞくゆうじんしごとのなかまそういったひととのつながりのなかで)
家族・友人・仕事の仲間…そういった人とのつながりの中で
(かなしみやよろこびやにくしみやいかりをけいけんしますそんななかでじぶんのこころを)
悲しみや喜びや憎しみや怒りを経験します そんな中で自分の心を
(どうやってみがいていくかがしゅぎょうだとおもっているのです)
どうやって磨いていくかが修業だと思っているのです
(じぶんがくるしみなやんでいるときにおだやかなひょうじょうのかんのんぞうはほれません)
自分が苦しみ悩んでいるときに穏やかな表情の観音像は彫れません
(じぶんのこころをやさしくおだやかにするいがいないのですほとけをほるにはじぶんのこころを)
自分の心を優しく穏やかにする以外ないのです 仏を彫るには自分の心を
(ほとけにちかづけるしかないのではないでしょうか)
仏に近づけるしかないのではないでしょうか
(にんげんとしてのまいにちのせいかつはそれはしゅぎょうのれんぞくですよ)
人間としての毎日の生活は それは修業の連続ですよ
(こんなきたえられるばはありませんもしじぶんのこころににくしみやいかりがわいたとき)
こんな鍛えられる場はありません もし自分の心に憎しみや怒りがわいたとき
(とてもおもうようなぶつぞうはほれませんからね)
とても思うような仏像は彫れませんからね
(かいけいせんせいああせんせいがやさしいのはじぶんにきびしいからだおのれのなかのほとけ)
海慶先生…ああ…先生が優しいのは自分に厳しいからだ 己の中の仏…
(ぶっしいっしんもおのれのなかのほとけをみつめつづけたんだろうか)
仏師一真も己の中の仏を見つめつづけたんだろうか…?