なんだったっけ

(にぶくなるかんかくはまひという)

鈍くなる感覚は麻痺という

(しぶくなるしゅみはとしのせい)

渋くなる趣味は歳のせい

(わりとひとりがすきなぼくはいつも)

わりとひとりが好きな僕はいつも

(ありもしないもうそうでひまつぶし)

ありもしない妄想で暇潰し

(そらがあおいのはげんかくで)

空が青いのは幻覚で

(じつはいろなんてない)

じつは色なんてない

(へやにこもってばっかのぼくがいうんだ)

部屋にこもってばっかの僕が言うんだ

(まちがいない)

間違いない

(やれやれやるきのやのじもない)

やれやれやる気のやの字もない

(がんばってるのばかみたい)

頑張ってるの馬鹿みたい

(なれあいなんかしていても)

馴れ合いなんかしていても

(たのしくない)

楽しくない

(かぜがここちよいのはきのせいさ)

風が心地よいのは気のせいさ

(じつはむみかんそうちたい)

じつは無味乾燥地帯

(おちゃをにごしてわらうきみだって)

お茶を濁して笑う君だって

(ひとりがこわいんでしょ)

ひとりがこわいんでしょ

(あたまはからっぽよゆうのかお)

頭は空っぽ余裕の顔

(ことばもおかねでかえるから)

言葉もお金で買えるから

(なんだったっけひとって)

なんだったっけ人って

(なんだったっけやさしさって)

なんだったっけ優しさって

(なんでだおもいだせないよ)

なんでだ思い出せないよ

(なにかちがうきがするけど)

何か違う気がするけど

(なんだっていいよね)

なんだっていいよね

(いいよね)

いいよね

(なんだっていいよね)

なんだっていいよね

(あとまわしさきまわしにして)

後回し先回しにして

(ここまできたら)

ここまで来たら

(たいせつにしているものは)

大切にしているものは

(てのひらさいず)

手のひらサイズ

(あんがいかんたんなことばかりなんて)

案外簡単なことばかりなんて

(おもってたらいばしょもなくしてた)

思ってたら居場所もなくしてた

(なんだったっけじぶんって)

なんだったっけ自分って

(なにがしたいんだっけずっと)

なにがしたいんだっけずっと

(なんでこんなにさびしいんだろう)

なんでこんなに寂しいんだろう

(なにかしないときえるかな)

なにかしないと消えるかな

(でもなにができるんだろう)

でも何ができるんだろう

(いいよねなんだっていいよね)

いいよねなんだっていいよね

(なんかいだってぼくはかんがえてやる)

何回だって僕は考えてやる

(なんにもこたえはないけど)

なんにも答えはないけど

(なんだったっけじぶんって)

なんだったっけ自分って

(なにがしたいんだっけずっと)

なにがしたいんだっけずっと

(なんでこんなにさびしいんだろう)

なんでこんなに寂しいんだろう

(なにもしなくていいんなら)

なにもしなくていいんなら

(なんだってするかな)

なんだってするかな

(どうかな)

どうかな

(あしたはどうかな)

明日はどうかな

(そうでしょ)

そうでしょ

(きみだってそうでしょ)

君だってそうでしょ

(そうでしょ)

そうでしょ

(そうでしょ)

そうでしょ

(そうでしょ)

そうでしょ

(そうでしょ)

そうでしょ

(そうでしょ)

そうでしょ

(どうでしょう)

どうでしょう