旅立ち

(さらさらなるよかわいたこころ)

サラサラ鳴るよ　乾いた心

(いたみもてあまして)

痛み持て余して

(こんなかなしみおぼえがあるよ)

こんな悲しみ　覚えがあるよ

(やみにまたおちてゆく)

闇にまた堕ちてゆく

(さらさらおちるすなのおとだけ)

サラサラ落ちる　砂の音だけ

(ひびくしずかなせかい)

響く静かな世界

(のがれられないこえがささやく)

逃れられない　声がささやく

(ぼくのつみを)

僕の罪を

(べん)

ベン！

(ぶらいおにー)

ブライオニー！

(とうさんかあさん)

父さん...？　母さん...？

(にもつつめるのてつだって)

荷物詰めるの手伝って

(こんどはどこにいくの)

今度はどこに行くの？

(かりふぉるにあしゅうのえるきゃぴたん)

カリフォルニア州のエル・キャピタン

(さいこうのろっくくらいみんぐをするのよ)

最高のロッククライミングをするのよ！

(わーお)

わーお！

(むこうではこがたひこうきもそうじゅうするんだ)

向こうでは小型飛行機も操縦するんだ

(あなたのゆめだったものね)

あなたの夢だったものね

(やめなよあぶないよ)

やめなよ！　危ないよ！

(そういうのとしよりのひやみずっていうんだよ)

そういうの年寄りの冷や水って言うんだよ

(ちょっとべんとうさんとかあさんを そんなことばでしばらないで)

ちょっとベン　父さんと母さんを そんな言葉で縛らないで

(ていねんたいしょくしたら なんでもすきなことをするってきめてたんだ)

定年退職したら 何でも好きなことをするって決めてたんだ

(だからってなにかあったらどうするんだ)

だからって何かあったらどうするんだ！

(しんぱいなんだよ)

心配なんだよ

(ありがとう でもとうさんとかあさんのじんせいだ)

ありがとう でも父さんと母さんの人生だ

(ひとはいつでもうまれかわれる こころをきめたらせかいはかわる)

人はいつでも生まれ変われる！ 心を決めたら世界は変わる！

(そうよどこまでもとんでゆくの)

そうよ　どこまでも飛んでゆくの！

(ふたりともさいこうよ)

二人とも最高よ！

(まってよいくなよ)

待ってよ　行くなよ！

(とうさんかあさんいくな)

父さん母さん行くな！

(べんみずがもれてるよ)

ベン　みずがもれてるよ

(こわれた)

こわれた？

(そうだきみがいるんだなおさないと)

そうだ...君がいるんだ直さないと...

(たんぐなおる)

タング　なおる？

(なおるさ)

直るさ

(べんもなおる)

ベンもなおる？

(ああかりふぉるにあにいけば)

ああ...カリフォルニアに行けば！

(べんどっかいく)

ベン　どっかいく

(たんぐべんといく)

タング　ベンといく！

(ああいっしょだ)

ああ　一緒だ

(いこう)

行こう！

(うぃー)

ウィー！

(かぜがそらへとふきわたるように)

風が空へと拭き渡るように

(いこうおそれをすてて)

行こう　恐れを捨てて

(どこへいこうとなにかがまつさ)

どこへ行こうと何かが待つさ

(けしきひらけてゆくよ)

景色　開けてゆくよ

(ひとはいつでもうまれかわれる)

人はいつでも生まれ変われる

(こころきめたらせかいはかわる)

心決めたら世界は変わる

(とうさんのことばをむねに)

父さんの言葉を胸に

(ためしてみよういま)

試してみよう今

(とびらをあけてそとにふみだせ)

扉を開けて　外に踏み出せ

(ぱすぽーとはばたくときだ)

パスポート羽ばたく時だ

(じぶんのちからしんじてみよう)

自分の力信じてみよう

(みらいつかめるはずだ)

未来掴めるはずだ