永遠の不在証明

(ひきがねをひいたとたんたちあらわるしろくくうきょなときよ)

引き金を引いた途端立ち現る白く空虚な時よ

(かきみだせめくらませけむにまけ　はてなきやみのせんれい)

搔き乱せ目眩ませ煙に巻け　果て無き闇の洗礼

(おもたいてきいこめられたたまがほらあかくつうずるまえに)

重たい敵意込められた弾がほら緋く通ずる前に

(かいくぐれとびちがうたまをよけ　みちなきみをかけて)

搔い潜れ飛び違う球を避け　道なき道を駆けて

(おいつきたいつきとめたい　そのしんそうとっぷしーくれっと)

追いつきたい突き止めたい　その真相最高機密

(さあかくしとおせよいっそうじつはぜんぶまっくろだろうけど)

さあ隠し通せよ一層実は全部真っ黒だろうけど

(うそをつくほうえらびだいほんかきつづけるかしゃくめいしようか)

嘘を吐く方選び台本書き続けるか釈明しようか

(かがいしゃにはいつでもだれでもなれるたとえかんがえずとも)

加害者にはいつでもだれでもなれる仮令考えず共

(おざなりなことばもきょうきとなる　はかなきひとのそんげん)

御座形な言葉も凶器となる　果敢無っき人の尊厳

(おいこしたいくいとめたい　このてできゅうてんちょっか)

追い越したい食い止めたい　この手で急転直下

(かりそめのじんせいをあいしあうのもいがみあうのも)

仮初の人生を愛し合うのも啀み合うのも

(つまりかくじえらぶあいぼうしだいどうしてまちがえるのか)

詰まり各自選ぶ相棒次第どうして間違えるのか

(みかたのじぶんがさいごまでききかいかいなるそんざい　そう)

味方の自分が最後まで奇々怪々なる存在　そう

(せかいへいわをきっとみなねがっているまちのぞんでいる)

世界平和をきっと皆願っている待ち望んでいる

(しろかくろかなぞかうちゅうのしくみはまだかいめいされない)

白か黒かの謎か宇宙の仕組みはまだ解明されない

(いまたくさんのせいめいがまたであってはいかしあっている)

今沢山の生命が又出会っては活かし合っている

(せめてだれかひとりししゅできるとしたらばんばんざいか)

せめて誰か一人死守できるとしたら万々歳か

(よろこびとはいかりとはかなしみとははいいろになやんでいる)

喜びとは怒りとは悲しみとは灰色に悩んでいる

(もともとのほんとうのぼくはどこへ)

元々の本当の僕はどこへ