花吹雪リフレクト

(まぶたをとざしてたらだんだんとくらやみにはなれるけれど)

瞼を閉ざしてたら段々と　暗闇には慣れるけれど

(おなじようにしたってこどくにはいつまでもなれないみたい)

同じようにしたって孤独には　いつまでも慣れないみたい

(いつだってこんきょのないあわいきたいいだいてまちつづけていた)

いつだって根拠のない淡い期待　抱いて待ち続けていた

(でもめをあければいつもどおりきょうもわたしひとり)

でも目を開ければいつも通り　今日も私一人

(はなふぶきまいただよいはらりそうげんししたのはざんぞう)

花吹雪舞い　漂いはらり　そう幻視したのは残像

(あらがえどなおゆくみちたがいきせつはもうかわってああ)

抗えど尚　行く道違い　季節はもう変わって　……嗚呼

(けんそうはとおくふたたびめぶくことはない)

喧騒は遠く　再び芽吹くことはない

(こうどうひとつずつがゆっくりでなにをかんがえてるかふめい)

「行動ひとつずつがゆっくりで、何を考えてるか不明」

(あきれながらりかいしてくれたなかまはもういない)

呆れながら理解してくれた　仲間はもういない

(そとはくらくてだれもきやしないもうわかっているはずなのに)

外は暗くて誰も来やしない　もうわかっているはずなのに

(あのころのままかわらずたもちいつもどってきても)

あの頃のまま変わらず保ち　いつ戻ってきても

(むかえるためにわらえるようにはなとともにいつづけること)

迎えるために　笑えるように　花と共に居続けること

(だれもわるくないなにもつらくないこおりついたはながああ)

誰も悪くない　何も辛くない　凍りついた華が　……嗚呼

(ひょうかいするひをのんびりとただまってる)

氷解する日を　のんびりとただ待ってる

(またひがくれてしずかなへやにおかえりのれんしゅうがひびき)

また日が暮れて　静かな部屋に「おかえり」の練習が響き

(こたえあわせとまちがいさがしいまさらおそいかな)

答え合わせと間違い探し　今更遅いかな……？

(はなふぶきまいただよいはらりそうげんししたのはざんぞう)

花吹雪舞い　漂いはらり　そう幻視したのは残像

(あらがえどなおゆくみちたがいきせつはもううつろい)

抗えど尚　行く道違い　季節はもう移ろい

(そとはくらくてだれもきやしないきょうもそうおもっていたのに)

外は暗くて誰も来やしない　今日もそう思っていたのに

(ただいまというこえがけんそうひきつれてとびらをあけ)

「ただいま」という声が　喧騒引き連れて扉を開け

(とまっていたときがうごきはじめた)

止まっていた刻が、動き始めた